今やるべき親孝行は?元気なうちに感謝の気持ちを伝えたい
お葬式のマナー・基礎知識
この記事はこんな方におすすめです
親孝行のやり方を知りたい
親が喜ぶ親孝行がしたい
自分で家庭を持ち、生活をする中で、親が元気なうちに親孝行をしたいという気持ちが生まれる人も多いものです。しかし、時間がない、何をしたら良いか分からないなどの理由から、実際にできていない人もいるかもしれません。本記事では、親孝行におすすめのアイディアやプレゼント、実父母と義理父母では親孝行に違いがあるのかなどを解説します。
目次
親孝行の意味と子どもの意識
これまで自分を大切に育ててくれた親に対して親孝行をしたいと思ってはいるものの、さまざまな理由から実際に行動に移せていない人は多いようです。こちらでは親孝行とは何か、また子ども世代がどのような意識を持っているのか解説します。
親孝行とは親を大切にすること
親孝行とは、親を大切にして尽くすことです。一生懸命育ててくれた親に感謝して、尊敬の気持ちを持つことでもあると言えます。
親孝行をしたいと思っていても実際におこなうのは難しい
親孝行をしたいと思っていても、実際にできている人は少ない傾向があります。親孝行として何をすれば良いか分からない、実家から遠い場所で暮らしていてなかなか帰省できない、仕事や家庭のことで時間がない、などがその理由のようです。
しかし、「孝行したいときに親はなし」や「石に布団は着せられず」といった有名なことわざもあるように、親にも寿命があるため、いつまでも親孝行できるわけではありません。もっと早く親孝行しておけば良かったと後悔しないためにも、できるときに行動に移すことが大切です。
親孝行を始めるきっかけ
親孝行をしたいと思うのは、10代後半~20代なら就職、30代なら結婚など、人生の節目に立たされたときが多いようです。特に30~40代は共働き世帯が多く金銭面にも余裕があるため、親が50~60代で元気なうちに「親孝行がしたい」という気持ちになるという意見も。
そのほか、50~60代で自分の子どもの独立をきっかけに、親孝行を考えるようになります。その頃になると親も70〜80代となり、一緒に過ごせる時間も残りわずかなため、高齢の親に喜んでもらえる親孝行をしたいと考える人が増えます。
既に親が他界している場合でも、仏壇に手を合わせる、墓参りをするといった親孝行ができます。何より、幸せに過ごしている姿を見せることが一番の親孝行と言えそうです。
高齢の親に喜ばれる親孝行アイディア
親孝行のやり方はさまざまですが、親に感謝の気持ちを伝えたい、喜ぶことをしてあげたいという気持ちが最も大切です。こちらでは高齢の親に喜ばれる親孝行アイディアを紹介します。
元気な姿を見せる
親と一緒に暮らしていない場合、元気な姿を見せに実家へ行くだけでも親孝行になります。年齢を重ねるにつれ、あと何回子どもと会って一緒に過ごせるだろう…など考えるようになる親も多いようです。お盆や年末年始だけしか帰省していない場合は、時間をやりくりして会いに行く回数をもう少し増やしてみるのも良いかもしれません。会いに行ったときは、近況報告や思い出話などたくさん会話をしてみてください。
また病院に付き添って医師の話を一緒に聞く、葬儀など亡くなった後のことについての相談を受けるといったことも、親が抱える不安を和らげられます。
一緒に食事をする
誕生日や両親の結婚記念日、母の日、父の日などに一緒に食事をするのも大変喜ばれます。コロナ禍の現在、外食をするのは難しいですが、状況が収束したらお店を予約するのもおすすめです。親の好みに合わせたお店を選ぶほか、個室があれば周りを気にせず、ゆっくり楽しいひとときを過ごせます。お酒好きの親なら一緒に飲むのも素敵です。
親が高齢で外出が難しい場合は、実家に帰省したときに手料理を振る舞う方法もあります。子どもが料理を作っている間、ゆっくり過ごせて嬉しいという声もあるようです。
写真を撮る
親と一緒に写真を撮るのもおすすめです。親元を離れると、一緒に写真を撮る機会が減ります。最近はスマートフォンで手軽に写真を撮れるので、実家に帰省した際など、親と会ったら一緒に写真を撮ってみてください。できた写真は、アルバムにしてプレゼントするのも喜ばれます。
手紙で感謝を伝える
親への感謝の気持ちを綴った手紙を渡すのも喜ばれます。最近はメールやLINEが普及しているため、手紙を書く機会が減りました。しかし手書きの手紙は気持ちが伝わりやすいため、子どもからもらうと嬉しいものです。
手紙といってもかしこまる必要はなく、「いつまでも健康でいてください」といった言葉だけでも充分気持ちは伝わります。さまざまなデザインのはがきや、季節限定の切手などもあるので、気に入ったものを選んで送るのもおすすめです。
こまめに連絡をする
実家から遠く離れた場所に住んでいて、あまり会いに行けない人は電話でこまめに連絡してみてください。親は子どものことを、いつも気にかけているものです。時間があるときに電話をかけて、自分の家庭や仕事などの近況報告をするだけでも安心させられます。
最近はテレビ電話もあるので、遠く離れていてもお互いの元気な姿を確認することも可能です。親孝行は、大がかりなことをしなければいけないというイメージを持っている人もいるかもしれません。しかし、些細なことでも親孝行になるので、まずはできることから始めてみてください。
義父母への親孝行について
結婚している場合、義理の親にも親孝行をしたいと考える人もいるはずです。実の親と義理の親で親孝行のやり方に大きな違いはありません。ですが、義理の親になると実の親よりも余計に気を遣うという人も。こちらでは義理の親への親孝行について解説します。
義父母にはプレゼントを贈って親孝行する人が多い
実の親と義理の親では、関係性が若干異なります。そのため義理の親には、実の親以上によく見られたいという人も少なくありません。義理の親への親孝行は、母の日や父の日、誕生日にプレゼントを贈る人が多いようです。
義理の親にも日頃の感謝を伝えれば、喜んでもらえます。また義理の実家を訪問して、孫の顔を見せるのも親孝行の一つです。良い関係を築くためにも、義理の親への親孝行も大切と言えます。
実父母にも義父母にもおすすめの親孝行できるプレゼント
実父母でも義父母でも、誕生日や結婚記念日、母の日、父の日などに親孝行でプレゼントを贈る人も多いです。金額は贈る側の年齢や生活環境によって異なりますが、年間1~2万円程度が一般的な相場。こちらでは、親孝行におすすめのプレゼントを紹介します。
お取り寄せグルメ
美味しいお取り寄せグルメは、プレゼントとしても人気があります。お店に行かなくても、有名店の美味しい食べ物をチェックできるので便利です。誕生日や両親の結婚記念日など特別な日には、ちょっと高級なお肉や海鮮なども喜ばれます。また、お取り寄せグルメは、実家に帰省するときの手土産としてもおすすめです。親の好みに合わせて選んでみてください。
フラワーギフト
プレゼントの定番であるフラワーギフト。何をプレゼントしたら良いか迷ったときにおすすめです。フラワーギフトの種類には、花束やブリザーブドフラワー、鉢植えなどがあります。親の好みや、生活スタイルに合わせて選んでみてください。
例えば明るい色の花でアレンジメントした花束は、華やかさを演出できます。毎日のお手入れが難しい場合は、プリザーブドフラワーがおすすめです。水やりなどのお手入れが不要で、花の美しさを長く楽しめます。普段ガーデニングをする親であれば、鉢植えをプレゼントしても良いかもしれません。
家族旅行
コロナ禍が収束したら、家族揃って旅行に行くのもおすすめです。家族水入らずの時間を過ごせて、思い出にもなります。国内旅行は、ご当地グルメを楽しめるスポットや、リラックスできる温泉地などがあり、旅行慣れしている親なら海外旅行という選択肢もあります。ただし高齢である親の体の負担を考えると、日本から比較的に移動距離が短い韓国、台湾、グアム、サイパンなどがおすすめです。
【長寿祝いの種類】還暦の次は何?それぞれの呼び方にはこんな意味があった
長寿祝いのプレゼントは、どんなものを贈れば喜んでもらえるのでしょうか。プレゼントの金額相場は、両親は10,000〜30,000円、祖父母は10,000〜20,000円、親戚は10,000円前後、その他は数千円程度が一般的のようです。ここではプレゼントを選ぶ際のポイントを紹介します。
親が元気なうちに親孝行で感謝の気持ちを伝えて
親孝行はお金をかけて特別なことをしなくても問題ありません。子どもが親にいつまでも元気でいてほしいと願うように、親は子どもの幸せが何より嬉しいものです。元気な姿を見せたり、一緒に食事をしたりなど、無理なくできる親孝行で感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。