4人の家族葬は可能?費用の目安や流れ、注意したい点
ご家族の通夜・葬式準備
この記事はこんな方におすすめです
家族葬は4人でも可能かを知りたい
4人で家族葬をおこなう際の費用や流れを知りたい
家族葬は参列者が4人でも営めます。家族葬の参列人数は10~30人くらいのイメージがあるかもしれませんが、明確な決まりはないため、5人以下の少人数でもしっかりお見送りいただけます。今回は4人での家族葬について、流れや費用、注意点、押さえておくべきポイントを紹介します。
目次
そもそも家族葬とは?4人でもおこなえるのか
家族葬とは、故人と近しい人を中心にお見送りする葬儀のこと。人数制限はなく4人でおこなうことも可能です。家族葬と一般的な葬儀の違いや家族葬の特徴を紹介します。
家族葬は4人でもおこなえる
家族葬に人数制限はないので、4人でおこなうことも可能です。故人の配偶者と子ども3人、故人の子ども4人、故人の配偶者と兄弟姉妹が3人などのケースが考えられます。
家族葬の規模は5~30人程度が目安ですが、5人以下でも30人以上でも特に問題はありません。葬儀にお招きする人がいない場合は、喪主がひとりなど最低限の人数でもおこなえます。多い方では、100名を超えるケースもあります。
故人の想いを反映させやすい
一般葬も家族葬も、葬儀の流れにそれほど違いはありません。最も異なるのは葬儀の内容です。家族葬は少人数でおこなうため、一般葬に比べて内容を自由に選択しやすいのが特徴。故人の趣味であるゴルフをイメージした祭壇を作ったり、故人の等身大パネルを作って撮影時間を設けたりするなど、故人との思い出や遺族の好み・意向に寄り添うアットホームな葬儀も実現できます。
また、参列者がある程度限られる家族葬では人数をあらかじめ把握できるのに対し、一般葬は当日まで誰が何人参列するかわからない点も違いと言えます。
家族葬とは?定義や参列者の基準
家族葬とは、近親者を招き、少人数でおこなう葬儀のこと。はっきりとした定義はありませんが、30人以下の参列者で執りおこなわれる場合が多いです。
基本的な流れは、一般葬とほとんど変わりません。ただし参列者が少ないため、葬儀の形式的な部分を省略し、故人をゆっくり見送る時間を設けられるという違いがあります。
4人での家族葬の流れ【通夜・葬儀・繰り上げ初七日法要あり】
家族葬を4人でおこなう場合も、基本的な流れは一般葬とほとんど変わりません。しかし、通夜後の通夜振る舞いや初七日法要後の精進落としといった会食など、省略可能な項目もあります。ここでは4人で家族葬をおこなう場合の流れを紹介します。なお、今回紹介するのは二日葬の場合の流れです。二日葬のほかには、「一日葬」や「直葬」の形式もあります。
ご遺体の搬送・安置・納棺
死亡診断を受けたらまずは葬儀社へ連絡します。病院にもよりますが、基本的に2~3時間のうちに自宅や葬儀社などの安置場所に遺体を移動させなければいけません。遺体の安置には、葬儀場の安置室を利用するのが主流です。
通夜
一般葬と同様、家族葬を二日葬でおこなう場合は1日目に通夜、2日目に葬儀・告別式をするのが通常です。僧侶による読経後、喪主から順に焼香をしていきます。
焼香後、通常は喪主による挨拶がありますが、参列者が家族のみの場合などは省略されることも。通夜の後は通夜振る舞いと呼ばれる会食をするのが通常ですが、家族葬では省略されることもあります。
葬儀・告別式
通夜の翌日には葬儀・告別式をおこないます。参列者が揃ったら僧侶の読経から始まり、喪主から順に焼香をしていくのが一般的です。
焼香後は、故人と過ごせる最後の時間。棺を祭壇から下ろして蓋を開け、別れ花を入れてお見送りをします。
告別式の参列マナーについては、次の記事を参考にしてください。
告別式の参列マナーは?遺族側の準備も紹介
葬儀・告別式に招かれた際のマナーや、喪主になった際の告別式の流れについて解説します。告別式の基本的なマナーと流れを押さえ、故人の安らかな旅立ちを願いましょう。
出棺・火葬
葬儀後は棺を会場から運び出し、霊柩車にのせます。このとき、喪主が位牌を、故人と関係の深い人が遺影を持つのが一般的です。自家用車などがある場合は霊柩車を先頭にし、親族共々火葬場へ向かいます。
火葬場に着いたら、納めの儀、僧侶による読経がおこなわれます。火葬が終わり次第、故人のお骨を拾う「骨上げ」に向かう流れです。
繰り上げ初七日法要・精進落とし
初七日法要とは、故人の命日から数えて7日目にする法要のこと。近年では葬儀・告別式と同日に初七日法要をする「繰り上げ初七日法要」が増えています。
精進落としとは、初七日法要の後に遺族が参列者をもてなすためにおこなう会食のことです。少人数の家族葬の場合は省略されるケースもあります。
少人数のお葬式として「一日葬」や「直葬」という選択も
4人の家族葬の費用目安
続いて、4人で家族葬をおこなう場合の費用目安とその内訳を見ていきましょう。4人でおこなう家族葬の費用は、安い場合は30万円ほど、高くても200万円に満たないのが一般的です。選択するサービス内容や飲食の有無によっても金額は変動します。
費用の目安
4人で家族葬をおこなう際の費用相場は30万円〜180万円ほどで、直葬形式なら10万円代から可能。10人以下の少人数用葬儀場はあまりないため、4人でおこなう場合も10人規模の家族葬と同等の費用相場です。家族葬は一般葬よりも費用は低くなることが多いのですが、自由度が高いため、選択するサービス内容やプランによって価格が変動し価格帯が幅広いと言えます。
そのほか、地域や宗派などによっても価格差があります。家族葬は故人に近しい人のみでおこなうことから、いただく香典も少なくなる傾向にあるため、結果として自己負担する金額が大きくなることもあります。
費用の内訳
家族葬にかかる費用は、葬儀・火葬費用、飲食接待費用、お布施、返礼品費用などに分けられます。
<家族葬にかかる主な費用>
- 葬儀・火葬費用:遺体搬送や安置にかかる費用、葬儀会場代、祭壇・供花・遺影・棺費用、火葬費用など
- 飲食費用:通夜振る舞い、精進落としなど
- お布施などの費用:お布施、戒名料、車代など
内訳ごとの金額は選択するサービス内容やプランによって変動します。よくあるセットプランには火葬費用やお布施などは含まれないことが多くあります。セットに含まれている品目やサービス内容をよく確認してください。
4人の家族葬で注意したい点
4人などの少人数で家族葬をおこなう場合は、親族の了承を得ること、参列を遠慮してもらう人への配慮に注意が必要です。理解を得ることで、葬儀後の対応に追われることもなくなります。
事前に親族に了承を得る
ごく少人数での家族葬をおこなう場合、基本的にはお招きする人以外に訃報を伝えないようにします。ただし事前に近しい親族には訃報を伝え、「同居親族のみの家族葬で見送る」といった葬儀に対する説明を言い忘れないでください。親しいかどうかにかかわらず、訃報や家族葬の実施をあとあと知って、よく思うことはあまりありません。
家族葬を少人数でおこなうには、身内の理解が必要です。家族葬の形式を理解していない人がいる場合もあるので、形式や意思を説明し、納得してもらった上でおこなうようにしてください。葬儀後は、家族葬を滞りなく終えたことの報告も忘れずにおこないます。
参列・弔問をお断りする場合ははっきりと伝える
4人での家族葬なら、近しい親族にも参列を遠慮してもらう可能性が高いでしょう。その場合は、遠慮してほしい旨を明確に伝える必要があります。生前のお礼とともに、家族葬は近親者のみでおこなう旨、弔問等を遠慮してほしい場合はその旨もあわせて伝えるようにしてください。
訃報を伝えていない人へも後日通知する
家族葬に招かなかった人や訃報を知らせていなかった人には、事後に家族葬を済ませたことを通知します。四十九日法要や納骨の後に送るのが一般的ですが、年末であれば喪中はがきで伝えても問題ありません。
通知を受けて弔問に来る場合もあるので、通知を送った後は迎える準備をしておくとよいでしょう。弔問客への対応が難しいときは、通知に弔問を辞退する旨も明記しておく必要があります。
家族葬の挨拶状の書き方と例文|送り方のポイントを解説 - 家族葬のファミーユ【Coeurlien】
家族葬の挨拶状とは、故人が亡くなったことや家族葬を済ませたことを知らせるためのものです。忌明けの後に、葬儀に招かなかった故人の友人や知人、会社関係者などの方に対して送ります。本記事では、家族葬の挨拶状の書き方や例文、ポイントを紹介。挨拶状を作るときの注意点も解説するので、参考にしてみてください。
家族葬は4人でも可能。費用や注意点を事前に押さえておこう
4人でも家族葬をおこなうのは可能で、基本的な流れは一般葬と変わりはありません。費用総額は一般葬と比べて安くなるものの、いただく香典が少なくなることを考えると持ち出しが増える可能性もあります。付き合いの薄い場合でも親族の了承は得た上で、4人でゆっくりとお見送りするのが最良です。