スナップ写真を楽しもう|遺影にも使用できるって本当?
お葬式のマナー・基礎知識
この記事はこんな方にオススメです
スナップ写真を上手に撮りたい
遺影選びを考えている
スナップ写真とは、ありのままの光景を瞬時に撮影したもの。被写体が人物の場合、普段の自然な表情を写真におさめられます。スナップ写真の撮影を趣味にしている人も多くいます。ちなみにお気に入りのスナップ写真は、遺影に使用することも可能です。この記事ではスナップ写真を上手に撮影するコツ、遺影に使用する際のポイントを解説します。
スナップ写真とはどんな写真か
最近はスマートフォンの普及などもあり、日常的に写真撮影を楽しむ人も増えています。まずスナップ写真とはどんなものなのか、遺影にも使用できるのかを解説します。
日常の自然な表情を切り取った写真
日常のありのままの風景やできごと、人物の様子などを瞬時に撮影したものをスナップ写真や、スナップショットと呼びます。
人物を撮るポートレート、景色切り取る風景写真とは区別して考えられる撮影方法です。
スナップ写真では、撮影する側の目の前で起こる一つ一つのできごとが被写体に。普段スマートフォンなどで、何気なく撮影している写真もスナップ写真と言えます。
人物を撮るポートレート、景色切り取る風景写真とは区別して考えられる撮影方法です。
スナップ写真では、撮影する側の目の前で起こる一つ一つのできごとが被写体に。普段スマートフォンなどで、何気なく撮影している写真もスナップ写真と言えます。
遺影にも使用できる
遺影に使用する写真に決まりはないため、スナップ写真も使用可能です。お気に入りの写真をそのまま、あるいは加工して遺影に使用します。表情や姿はそのままで、背景だけを加工する、サイズだけを調整するなど、対応はさまざまです。
遺影写真は故人が亡くなってから選ばれることが多いですが、最近では終活の一環として生前に自分で準備する人もいます。
遺影写真は故人が亡くなってから選ばれることが多いですが、最近では終活の一環として生前に自分で準備する人もいます。
スナップ写真を上手に撮影するコツ
写真は趣味にもおすすめです。スマートフォンでも画質の良い写真が撮影できるので、散歩や旅行の折にはスナップ写真を撮影してみてはいかがでしょうか。スナップ写真を上手に撮影するにはいくつかコツがあるので、ぜひ参考にしてください。
目の前のありのままの光景を撮影する
スナップ写真は綺麗に撮ろうと考えすぎず、そこにある光景をそのまま切り取るのがポイントです。狙った被写体と別の物が写り込む場合もありますが、それがかえって雰囲気のある良い写真になることも。ありのままを撮影することで見た人がその場にいるような、惹きつけられる写真になります。
いいなと思う瞬間があったら、すぐにシャッターを押してみてください。意識して周囲の光景を見回すことも、スナップ写真を撮影する上で大切です。
たくさんシャッターを切る
とにかくたくさんシャッターを切ることがスナップ写真の上達につながります。なかにはピンボケした写真が撮れてしまうかもしれません。遺影にはピントが合った写真を選ぶべきですが、趣味として楽しむ分にはそのボケ具合が味わいにつながることもあります。
スマートフォンで撮影する場合は、連写機能を使うのもおすすめです。特に子どもや動物など、動く被写体を撮影するときに適しています。
光を使う
光によって写真の出来栄えは変化します。写真撮影をするときは、ぜひ光を意識してみてください。被写体に正面から光が当たると、はっきりとした鮮やかさが出ます。逆光だと被写体の背後から光が当たるため、被写体が暗めに写ります。暗く写った場合は、露出補正などの機能を使って明るさの調整が可能です。
カメラやスマートフォンで撮影の角度をいろいろ試してみて、光と影のコントラストを楽しんでみてはいかがでしょうか。
カメラやスマートフォンで撮影の角度をいろいろ試してみて、光と影のコントラストを楽しんでみてはいかがでしょうか。
構図を決めておく
写真撮影に慣れるまでは、あらかじめ決めた構図で撮影するのがおすすめです。構図次第で被写体の魅力を表現できます。ただし構図にこだわりすぎて、撮影したい瞬間を撮り逃してしまわないように注意してください。
・三分割構図
スマートフォンのカメラや、デジタルカメラの機能でグリッド線を表示させ、縦横のグリッド線が交わる箇所または線上に被写体を配置する構図です。
バランスが良く、おしゃれな写真になります。
スマートフォンのカメラや、デジタルカメラの機能でグリッド線を表示させ、縦横のグリッド線が交わる箇所または線上に被写体を配置する構図です。
バランスが良く、おしゃれな写真になります。
・日の丸構図
写真の中央に被写体を配置します。被写体が引き立つため、視線を集中させることができます。
写真の中央に被写体を配置します。被写体が引き立つため、視線を集中させることができます。
構図に迷う場合は、被写体の位置を変えて何パターンか撮影してみるのもおすすめです。
注意点は?スナップ写真を遺影に使用するときの選び方
遺影は葬儀後も長く残せるものです。遺影に使う写真に絶対の決まりごとはありませんが、その人らしさの伝わるものであった方がいいです。こちらでは遺影用にスナップ写真を選ぶ際、注意すべきポイントを解説します。
ポイント①顔が大きく写った写真を選ぶ
プリント写真から遺影を作成する際、なるべく1人で写ったアップの写真を選ぶと良いでしょう。親指大または10円玉大以上のサイズで顔が写っている写真を選んでください。
また、昭和の頃によく見かけた「絹目プリント」(台紙の表面に起伏があるもの)より、光沢のあるツルツルしたものが適しています。
写真データの場合、最近のデジタルカメラやスマートフォンで撮影したものであれば、画素数が大きいため画質は問題ありません。
また、昭和の頃によく見かけた「絹目プリント」(台紙の表面に起伏があるもの)より、光沢のあるツルツルしたものが適しています。
写真データの場合、最近のデジタルカメラやスマートフォンで撮影したものであれば、画素数が大きいため画質は問題ありません。
ポイント②ピントが合っている写真を選ぶ
おしゃれなスナップ写真よりも、ピントのあっている写真の方が遺影に向いています。ピントの合っていない写真は、故人の顔が判別しにくくなります。祭壇の遠くから見ても一目でその人とわかるように、表情まで認識しやすいものを選ぶのが望ましいです。
ポイント③その人らしさが表れた写真を選ぶ
遺影は葬儀終了後も自宅の仏壇に飾ったり、法要で使用したりするため、故人の人柄が表れているものを選ぶのも大切なこと。故人が生前気に入っていた、遺族が楽しい思い出を振り返られるといった写真を選ぶのがおすすめです。
最近の遺影は自然な表情の写真が選ばれています。服装もスーツなどかしこまったものではなく、普段着を選んで問題ありません。
遺影の背景は、ブルーやグレーなどに加工できます。また、背景をあえて加工せずに、旅行先や思い出の場所で撮影した写真をそのまま使用しても構いません。スナップ写真は不要な背景や、ほかに人が写っていることも多いですが、いずれも消去・修正可能です。
最近の遺影は自然な表情の写真が選ばれています。服装もスーツなどかしこまったものではなく、普段着を選んで問題ありません。
遺影の背景は、ブルーやグレーなどに加工できます。また、背景をあえて加工せずに、旅行先や思い出の場所で撮影した写真をそのまま使用しても構いません。スナップ写真は不要な背景や、ほかに人が写っていることも多いですが、いずれも消去・修正可能です。
ポイント④できるだけ直近の写真を選ぶ
遺影写真は何年前までのものを使用するなどの決まりはありませんが、できるだけ直近の写真を選ぶのが望ましいとされています。遺影はその年まで生きたという証になると言われているためです。
しかし長期入院などで直近の写真がない場合は、元気な頃の写真を選んでも問題ありません。あまりに若い頃の写真を遺影に使用すると、誰だか分からなくなる可能性もあるので注意してください。
しかし長期入院などで直近の写真がない場合は、元気な頃の写真を選んでも問題ありません。あまりに若い頃の写真を遺影に使用すると、誰だか分からなくなる可能性もあるので注意してください。
スナップ写真から遺影を作成する手順
遺影は生前のうちに自分で作ることも可能です。ここでは、スナップ写真から遺影を作成する手順を解説します。
手順①葬儀社や写真専門店に依頼する
葬儀社や写真専門店にスナップ写真を持ち込んで、遺影の作成を依頼します。デジタルカメラや、スマートフォンで撮影した写真のデータをメールに添付して依頼も可能です。
サイズの変更、背景や服装の加工も可能です。費用は加工の有無などによって異なる場合がありますが、額装別で6千円前後から作成を依頼できます。遺影にふさわしいか心配な場合は、写真を複数選んでおき、スタッフに相談して決めることも可能です。
サイズの変更、背景や服装の加工も可能です。費用は加工の有無などによって異なる場合がありますが、額装別で6千円前後から作成を依頼できます。遺影にふさわしいか心配な場合は、写真を複数選んでおき、スタッフに相談して決めることも可能です。
手順②カラーやサイズを決め、仕上がりを確認する
遺影を依頼してから完成までの流れは以下のとおりです。
- 背景や服装の変更、モノクロまたはカラーにするなどを決める。
- 遺影のサイズを決める。
- 加工されたデータの確認(修正したい場合は、希望を伝えて修正してもらう)。
- 写真データを印刷して完成。
制作日数は加工具合にもより、即日可能なものから20日~1か月かかる場合もあります。
大切な日常をスナップ写真におさめて
大切な日常をスナップ写真におさめておけば、思い出のアルバムに残せます。また生前にお気に入りの写真から遺影用のものを選ぶことも可能です。家族にお願いする場合は撮りためたスナップ写真から選んでほしいと伝えるか、エンディングノートに残しておくと良いかもしれません。
エンディングノートは人生の記録。ノートを書くメリットや書き方 - 家族葬のファミーユ【Coeurlien】
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