【相手別】退院祝いメッセージの例文。花を添えてお祝いを
お葬式のマナー・基礎知識
退院祝いを贈るときは、メッセージを添えてしっかり言葉でもお祝いの気持ちを伝えると、相手により喜んでもらえます。ただし、お祝いでは不適切とされている忌み言葉などには注意が必要です。本記事では、退院祝いのメッセージの書き方と贈る相手別の例文、メッセージと一緒に贈りたい花の選び方を紹介します。
退院祝いに添えるメッセージの書き方と同封の仕方
退院祝いの贈り物には、お祝いの気持ちを込めたメッセージカードを添えると、受け取った人の励みになり喜んでもらえることでしょう。メッセージカードには簡潔に気持ちを記せば問題ありませんが、いくつか気を付けたいマナーもあります。まずは退院祝いの贈り物に添えるメッセージの基本構成と注意点、カードを贈り物に同封する方法を解説します。
メッセージの基本構成
メッセージカードには自由に気持ちを記して構いませんが、読みやすく短めに書くのが基本です。簡潔ながら気持ちがしっかり伝えられる、メッセージの基本の構成を紹介します。
<退院祝いに添えるメッセージの基本構成>
- 退院を祝う言葉
- 本人や看護にあたった家族を労う言葉
- 今後についての励ましなどの言葉
- 結びの挨拶
ちなみにメッセージカードに書く場合は、時候の挨拶などを入れると文章が長くなってしまうため、基本的には不要とされています。
メッセージを書くときの注意点
心を込めたメッセージも、マナーを守らないと相手を不快にさせてしまう原因になりかねません。気を付けたい言葉や表現を紹介するので、書く際には意識してください。
まず避けるべきなのが「忌み言葉」と「重ね言葉」です。「忌み言葉」とは、「死」や「苦」「終わり」など不吉なことを連想させる言葉のことで、お祝いの場面では不適切とされています。そして「重ね言葉」は、「くれぐれも」「益々」「たびたび」など、同じ語を繰り返す言葉のこと。病気やけがなど、悪いことを繰り返すというイメージを与えてしまう可能性があるため、退院祝いでは使わないのが無難です。
まず避けるべきなのが「忌み言葉」と「重ね言葉」です。「忌み言葉」とは、「死」や「苦」「終わり」など不吉なことを連想させる言葉のことで、お祝いの場面では不適切とされています。そして「重ね言葉」は、「くれぐれも」「益々」「たびたび」など、同じ語を繰り返す言葉のこと。病気やけがなど、悪いことを繰り返すというイメージを与えてしまう可能性があるため、退院祝いでは使わないのが無難です。
また、メッセージの内容にも少し注意を払う必要があります。例えば、退院後すぐはまだ体調が安定せず、引き続き自宅療養が必要な場合も少なくないので、相手の病状を詳しく尋ねるのは避けた方が良いでしょう。受け取る人の状況を考慮する気持ちが大切です。
退院祝いと一緒にメッセージを入れる方法
ネットショップで退院祝いを購入する場合は、メッセージを贈り物に同封してくれるサービスのあるお店を選ぶとスムーズです。百貨店などで購入する場合は、あらかじめメッセージを書いたカードを持っていけば、包装を頼む際に一緒に入れてもらえます。郵送でプレゼントを贈るなら、先にメッセージカードだけ別で郵送して、お祝いの気持ちと贈り物が届く旨を伝えておくと受け取る人を困らせません。
なお退院祝いを贈るタイミングは、あわただしい退院直後を避け、退院から1週間後から1か月以内が目安と言われています。
なお退院祝いを贈るタイミングは、あわただしい退院直後を避け、退院から1週間後から1か月以内が目安と言われています。
【相手別】退院祝いに贈るメッセージの例文
お祝いの言葉とともに、相手との関係や状況を考慮した労りの言葉を付け加えると、より気持ちが伝わりやすくなります。ここでは贈る相手別に、そのまま使える例文を紹介します。
友人・知人に贈る場合の例文
友人・知人などくだけた関係の相手に贈る場合の例文を紹介します。明るい文面を心がけるのがポイントです。
『◯◯さん退院おめでとう。すっかり元気になったようで本当に良かったです。体力が回復するまでまだあまり無理はせず、ゆっくり過ごしてください。体調が安定したころにまた会いに行きますね。』
『◯◯さん退院おめでとう。すっかり元気になったようで本当に良かったです。体力が回復するまでまだあまり無理はせず、ゆっくり過ごしてください。体調が安定したころにまた会いに行きますね。』
家族・親戚に贈る場合の例文
自分の家族などの身内、親戚に贈る場合は、看病に当たった親族へのねぎらいの言葉を加えるのがおすすめです。
1.家族への例文
『お父さん、退院おめでとう。何事もなくて安心しました。お母さんに心配をかけないよう、しばらくは動き回らずゆっくりしてください。また近いうちに顔を見せに帰ります。』
『お父さん、退院おめでとう。何事もなくて安心しました。お母さんに心配をかけないよう、しばらくは動き回らずゆっくりしてください。また近いうちに顔を見せに帰ります。』
2.親戚への例文
『伯父さん、退院おめでとうございます。早めに退院できたようで、本当に安心しています。叔母様もきっと安心されたことでしょう。ご自宅に戻ってもしばらくは無理をせず、ゆっくりとご静養ください。』
『伯父さん、退院おめでとうございます。早めに退院できたようで、本当に安心しています。叔母様もきっと安心されたことでしょう。ご自宅に戻ってもしばらくは無理をせず、ゆっくりとご静養ください。』
目上の人・ビジネス関係の相手に贈る場合の例文
上司や部長・取引先など目上の人や仕事関係の人に贈る、改まった表現の例文です。
『ご退院おめでとうございます。この度、順調にご快復なされたとのこと、本当に嬉しく思います。しばらくはお身体第一に、ご静養なさってください。また○○さんの元気なお姿を拝見できる日を心待ちにしております。』
同じ職場の人に贈る場合は、職場の様子などを付け加えるとなお良いでしょう。ただし職場復帰を急かすような表現は避けるようにしてください。
退院しても療養が続く人への例文
退院したもののまだ完全には快復しておらず、自宅療養が続く人へ贈る場合の例文です。
『この度はご退院おめでとうございます。ご家族の皆様も、さぞ安心なさったことでしょう。ご自宅に戻られましてもまずは体の快復を第一に、どうか焦らずにご養生ください。一日も早くご回復なさいますよう心よりお祈り申し上げます。』
誰にでも使える定型文
最後に、内容に困ったときに誰に対しても使える定型文と、カードに書きやすい短い例文を紹介します。短いメッセージを贈るときには、退院を祝う一文とこれからの体調を気遣う一文を入れたものが望ましいです。定型文や例文は、相手との関係によって改まった言葉に直したり、くだけた表現に変更したりしてください。
1.定型文
『この度はご退院おめでとうございます。順調にご快復なされたとのこと、本当に嬉しく思います。今後もご無理はなさらず、しばらくは自宅でゆっくりとお過ごしください。』
『この度はご退院おめでとうございます。順調にご快復なされたとのこと、本当に嬉しく思います。今後もご無理はなさらず、しばらくは自宅でゆっくりとお過ごしください。』
2.短い例文
『ご退院おめでとうございます。しばらくは無理せず、お大事にしてください。』
『ご退院おめでとうございます。しばらくは無理せず、お大事にしてください。』
退院祝いのメッセージと一緒に贈る花の選び方
贈り物の定番である花は、退院祝いとしても人気です。ぜひメッセージと一緒に相手の気分が明るくなるような花を贈り、華やかにお祝いしてみてはいかがでしょうか。退院祝いのメッセージと一緒に贈る花の選び方と、おすすめの花を紹介します。
明るい気持ちになれる色を選ぶ
退院祝いには、見ると明るい気分になれるような黄色やオレンジ系の花がおすすめ。相手の好みに合えば、ピンクなども良いかもしれません。一方、白・紫・青系の花はお供えやお悔やみのイメージがあるので避けるのが無難です。
手入れが負担にならない種類を選ぶ
退院後は何かと大変なので、なるべく手入れの負担をかけないものを選ぶのがポイントです。花束よりも手間のかからないフラワーアレンジメントがよく選ばれます。
なお、鉢植えは「根づく=寝付く」を連想させるため退院祝いには向きません。また長持ちするプリザーブドフラワーは、「長引く」ともとれるため本来は不向きですが、手入れの必要がないので最近では好まれる傾向にあります。相手の希望を確認して贈るようにしてください。
香りが強すぎる花は避ける
強い香りは、まだ体調が万全ではない体にストレスを与えてしまう可能性があります。ユリ・ストック・スイセン・フリージアなどは香りが強いので避けたほうが無難です。
縁起が良くないとされる花は避ける
退院祝いではタブーとされている花がいくつかあります。種類と理由を紹介するので知っておいてください。
- シクラメン:名前から「死」「苦」を連想させる
- アジサイ:枯れて色褪せていく様子を思わせる
- 椿・チューリップ:花が落下するのが良くないとされる
- 菊:お供えのイメージが強い
退院祝いにおすすめの花
愛や尊敬を表し、フラワーギフトの定番であるバラ、希望・前進の花言葉があるガーベラは、退院祝いにぴったりです。また感謝を伝えるカーネーション、元気な印象のヒマワリなども人気があります。
退院祝いのプレゼントについて、より詳しく知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。
退院祝いと快気祝いの違いとは?適した品物や注意点も解説 - 家族葬のファミーユ【Coeurlien】
退院祝いとは、入院生活を終えた人へ「退院おめでとう」や「この先もずっと健康でありますように」といった気持ちを込めて贈るプレゼントです。似て非なる言葉に、快気祝いがあります。本記事では、退院祝いと快気祝いの意味の違いや、贈るのに適した品物と注意点などを解説します。
退院祝いにはメッセージを添えて、言葉でも気持ちを伝えよう
せっかく退院祝いを贈るなら、物だけでなくしっかりと言葉でも嬉しい気持ちを伝えるのがおすすめです。今回はどんな関係でも対応できる基本の書き方を紹介しましたが、最低限のマナーさえ守れば内容は自由。もし悩んだら、例文を参考にしてください。形式的なお祝いに留まらず、笑顔になってもらえるような心を込めたお祝いを贈ってみてくださいね。