年末年始でも葬儀社や火葬場は営業している?

ご家族の通夜・葬式準備
年末年始でも葬儀社や火葬場は営業している?
年末年始に葬儀が必要になると、市役所や区役所が開いていなく、火葬場も営業していないので慌てる人も多いかと思います。でも大丈夫、葬儀社は営業しています。この記事では、葬儀社と火葬場の年末年始の営業状況、年末年始のお葬式に向けて家族がすべきことをお伝えします。

年末年始の火葬場と葬儀社の営業について

通夜や葬儀・告別式、火葬、会食など、お葬式の一連の流れを全て終えるには、火葬場と葬儀社(葬儀場)の営業状況を確認する必要があります。年末年始は、どのようになっているのでしょうか。

火葬場の営業状況

火葬場の多くは公営の施設で、市役所や区役所がお休みの12月30日~1月3日頃まで閉まっています。

火葬場の開いている12月29日までは利用可能なので、この前日までに逝去された場合は平常通りお葬式を執りおこなえます。

また、通夜は葬儀場を使うため、火葬場が開いていない1月3日に通夜を執りおこない、翌日、葬儀・告別式、火葬ができます。

葬儀社(葬儀場)の営業状況

基本的に葬儀社は年中無休です。12月30日から1月2日に身近な方がお亡くなりになった場合も心配はいりません。寒い時期なのでご遺体も腐敗しにくく、長くきれいに保つ方法はいくつかあります。安心して葬儀社に相談してみてください。

家族葬のファミーユでも、365日24時間、専門スタッフがお客様の対応をしています。

年末年始に大切な人が倒れた、もしくは亡くなった場合は、いろいろな公的機関がお休みでどう行動すれば良いのかわからない人も多いでしょう。しかし、葬儀社のスタッフはその道のプロです。深夜でも早朝でも、その時になったら一人で悩まずに葬儀社に連絡することをおすすめします。

年末年始のお葬式について

葬儀社は年中無休だから安心して欲しいと言われても、詳細がわからないことには不安になることでしょう。そんな不安を解消するためにも知っておきたい、年末年始のお葬式の日程や内容などを説明します。

三が日以降におこなう

12月30日以降に亡くなられた方のお葬式は、三が日が過ぎた1月4日以降におこなうことが一般的です。

元日から7日、あるいは15日までの「松の内」の期間中は、特にたくさんの人を呼ぶようなお葬式を避けて、家族や身近な人だけで故人を見送る家族葬を選ぶ人も多くいます。

また、火葬場の年内最終営業日(12月29日の直前頃)や年明けは火葬の予約が殺到します。お葬式は逝去してすぐにおこなわなければいけない、という決まりはありません。時間や費用面が最優先でなければ、混み合った時期を避けることも大切です。

内容は通常のお葬式と同じ

年末年始に執りおこなうお葬式は、火葬場の営業日や予約状況によって日程に変化が出ることはあっても、内容は普段と同じです。年末年始に関する特別料金や、割増料金なども発生しません。

ただし、12月30日から1月2日に身近な方が亡くなった場合は、自宅などにご遺体を安置する必要があり、別途追加費用が発生することがほとんどです。安置とは、火葬までの間ご遺体を寝かせて保管することで、ドライアイスを使うのが一般的です。

火葬までご遺体を安置する場合は、ドライアイスに関する追加料金が発生したり、施設を利用すると安置料がかさんだりすることもあります。

逝去からお葬式までの流れ

逝去からお葬式を執りおこなうまでの基本的な流れは、年末年始でも変わりません。しかし、お葬式の日程が延びることに伴い、ご遺体を正しい方法で安置する必要があります。ここでは、年末年始のお葬式の流れを解説します。

1.葬儀社に連絡する

病院でお亡くなりになった場合は霊安室にご遺体が運ばれますが、数時間で病院外に移動するように促されます。危篤や逝去に立ち会われたら、真っ先に会わせたいご家族などを呼び、早めに葬儀社にも連絡をします。

連絡を受けた葬儀社は、ご遺体をご自宅、もしくは葬儀社の安置室に移動させます。安置後は、ご遺体の状態を保つためにドライアイスで手当てをします。ご遺体の移動もドライアイスの手当ても、葬儀社のスタッフがおこなうので心配いりません。

2.葬儀社と打ち合わせをする

ご遺体を安置したら、年末年始の火葬場の営業状況や予約状況を加味しつつ、お葬式の日程や会場などを葬儀社のスタッフと話し合って決めていきます。故人の希望を尊重しつつ、「どんなお葬式にしたいのか」を入念に話し合い、故人らしさを表せるお葬式にしてください。

その他、各種届出の確認もします。人が亡くなったら、家族など身近な人、もしくは代理人が役所に死亡の事実を告げます。このときの手続きに必要なのが死亡届です。死亡届は医師などにより発行され、役所に届け出ます。年末年始で役所がお休みの時でも届け出は可能です。ただし、埋火葬許可証の交付は後日になります。死亡届や火葬許可証など、逝去やお葬式に関する手続きは、葬儀社が代行できます。

3.お葬式まで遺体を安置する

ご遺体を涼しい場所に安置してからドライアイスを当て続ければ、年末年始の3~5日程度は腐敗を防げます。自宅で安置する場合は、室温にもよりますが、その部屋だけ冷房を稼働させる場合もあります。

葬儀場の安置室を利用する場合は利用者がすることはほとんどありませんが、ご遺体と面会ができるかどうかを確認ください。保管施設によっては火葬や葬儀・告別式まで全く面会できないところもあります。また、「エンバーミング」と呼ばれる保全処置をすれば、さらに長期間(10~30日ほど)安置できます。ご遺体の安置方法に関しても、葬儀社に相談することをおすすめします。

4.菩提寺や僧侶に連絡する

先祖の位牌(いはい)を置く菩提寺(ぼだいじ)がある場合は、そちらの僧侶に通夜や葬儀での読経を依頼します。年末年始は、お寺や僧侶も忙しい時期です。早めに予定を確認することが肝要です。

年末年始のお葬式前に家族が気を付けるべきこと

年末年始は多くの人や店が休む期間なので、お葬式の日程以外にも意識するべきポイントがあります。こちらでは、年末年始にお葬式を執りおこなうときに家族がやるべきことと、注意点を紹介します。

離れて暮らす家族や親戚に連絡する

年末年始は旅行や帰省を計画している人が多い時期でもあります。大切な人と直接お別れができるように、危篤の知らせが入ったとき、死亡を告げられたときには、離れて暮らす家族や親族にも早めに連絡をしてください。帰省ラッシュの日などと重なると移動に困ることがありますので、葬儀の日程などは慎重に相談をしてください。

喪服など必要なものを用意しておく

火葬場がお休みする年末年始は、商店も同じように休むことが多いです。急に必要になったものが買えなくて困った、という経験をしたことがある人もいるでしょう。気が引けるかもしれませんが、お葬式で必要な喪服や靴、ご遺体を安置する際に使う布団のシーツやカバーなど、必要なものは早めに用意しておきます。備えたアイテムは、葬儀以外のことにも案外使えます。

金融機関の営業時間や休みに注意する

年末年始は金融機関も休んでいたり、営業時間が変更していたりするケースがあります。お葬式の費用は後払いもありますが、病院の支払いは基本的に当日です。

また、僧侶に支払うお車代・読経代・御膳代などのお布施も、当日に現金で支払う必要があります。窓口だけでなく、ATMも利用停止する日や時間帯があるため、事前にある程度のお金を手元に置いておくと安心です。

年末年始も葬儀社に相談を

年末年始にお亡くなりになる人がでた場合は、お葬式まで日にちが空くことがあります。しかし、その分だけ故人と長く一緒に過ごす時間ができます。

家族の危篤の知らせを聞いたとき、家族が逝去したときは、誰でも不安を抱えてしまうものです。一人で悩まずに葬儀社に現状を相談してみてはいかがでしょうか。張り詰めた気持ちが少しは和らぐはずです。