アクティブシニアの暮らしとは?特徴と事例を紹介
終活
アクティブシニアとは、健康志向で趣味や仕事に意欲的に取り組む高齢者を指します。人生100年時代と言われる今、老後の人生設計はとても大切です。本記事では、アクティブシニアの特徴とライフスタイル、セカンドキャリアや、理想のセカンドライフを送るために必要なことを紹介します。
アクティブシニアの3つの特徴
アクティブシニアには、「気持ち」・「お金」・「健康」の3つの要素が欠かせません。では、それらを持ち合わせたどんな人がアクティブシニアに分類されるのか、特徴から説明していきます。
1.さまざまなことに意欲的に行動する
年齢にとらわれず、自分のやりたいことに意欲的に取り組む活動的なシニア層のことを「アクティブシニア」と呼びます。厳密な定義ではありませんが、年齢に関しては65~75歳の「前期高齢者」を指すことが多いようです。
2.趣味に時間とお金を費やす
シニアはよく、“アクティブシニア”、“現実派シニア”、“ネガティブシニア”の3つに分類されるといいます。1つ目のアクティブシニアは、自分の趣味に時間とお金を費やすことを惜しみません。友人と一緒に趣味を楽しんでいる人が多い傾向にあります。
2つ目の現実派シニアは、家族や友人と過ごす時間を大切にする一方で、贅沢品にはお金をかけず生活必需品を優先的に購入する人が当てはまります。
3つ目のネガティブシニアとは、何事にも無関心・無気力でどんなことにもお金と時間を使いたくないと考える人のことです。このようなネガティブシニアは、活動的なアクティブシニアと正反対な存在と言えます。
2つ目の現実派シニアは、家族や友人と過ごす時間を大切にする一方で、贅沢品にはお金をかけず生活必需品を優先的に購入する人が当てはまります。
3つ目のネガティブシニアとは、何事にも無関心・無気力でどんなことにもお金と時間を使いたくないと考える人のことです。このようなネガティブシニアは、活動的なアクティブシニアと正反対な存在と言えます。
3.自分の健康に気を遣っている
2019年にオムロン ヘルスケア株式会社がおこなったアンケート調査では、70代のアクティブシニアは膝痛を抱えているからこそ、ウォーキングなどの運動を取り入れていることが判明しています。アクティブシニアは、今後もさまざまなことに挑戦したいと思っているため、健康に気を遣っているのです。
※参照:https://www.healthcare.omron.co.jp/corp/news/pdf/20190909.pdf
(2019年9月9日オムロン ヘルスケア株式会社「人生100年時代におけるシニアの健康に関する意識と実態
調査結果概要」 )
※参照:https://www.healthcare.omron.co.jp/corp/news/pdf/20190909.pdf
(2019年9月9日オムロン ヘルスケア株式会社「人生100年時代におけるシニアの健康に関する意識と実態
調査結果概要」 )
アクティブシニアのライフスタイル
日々の過ごし方は人それぞれではありますが、アクティブシニアには共通しているものがあります。こちらでは、アクティブシニアならではのライフスタイルを紹介します。
旅行を楽しむ
アクティブシニアは、旅行を趣味にしていることが多い傾向にあります。一人旅や友人との旅行、日帰りツアーなど積極的に行動。国内だけでなく、海外への旅行やクルーズ船に乗って世界一周なども楽しんでいるようです。旅行は計画するときに頭を、道中は体力を使うもの。観光や各地の料理を楽しみ無事に家路につくことは、アクティブシニアの自信につながります。
運動をして体力を維持する
趣味を楽しむには体力が必要不可欠です。そのため、アクティブシニアは自立した生活を送れる「健康寿命」を強く意識しています。
スポーツジムに入会して運動をする、地域のゲートボールに参加する、社交ダンスをするなど、定期的に運動をすることで、自分の望む生活に必要な体力を維持しているのです。外へ出て運動をしたり、ジムやサークルに入ったりすると、新たな仲間との交流も図れます。
スポーツジムに入会して運動をする、地域のゲートボールに参加する、社交ダンスをするなど、定期的に運動をすることで、自分の望む生活に必要な体力を維持しているのです。外へ出て運動をしたり、ジムやサークルに入ったりすると、新たな仲間との交流も図れます。
仕事やボランティアで働く
「人や世間の役に立ちたい」と考え、仕事やボランティアに取り組むアクティブシニアも多く存在します。「シニアボランティア」や「シルバーボランティア」などと呼ばれる、アクティブシニアのボランティア活動を応援する市町村も増加中です。
セカンドキャリアの組み立て
平均寿命が延びている今、アクティブシニアの中には再び仕事に就く、セカンドキャリアを持つ人も多くいます。こちらでは、老後の1つの選択肢でもあるセカンドキャリアについて説明します。
65歳を超えても働く
子どもが結婚し、家庭を持って独立した後は「65歳を超えても働き続ける」という選択肢もあります。時代の変化により、65歳以上の人材を「アクティブシニア社員」として雇用を続ける企業も増加中です。厚生労働省もシニアの雇用促進に力を入れているので、シニアの活躍する場所がさらに拡大していくことが考えられます。
企業も都道府県もシニア就業に意欲的
美容関係、介護職、飲食業など、さまざまな分野でアクティブシニアが求められています。人生経験が豊富で、多彩な技や知恵を持つ経験者や高齢人材を求める企業は多く、働き方も柔軟に対応してくれるケースがほとんどです。
東京都では、12の区市が「アクティブシニア就業支援センター」を設置し、65歳以上の就職を支援しています。北海道では「アクティブシニア等活躍支援事業」としてオンライン参加もできる業務内容の説明会を開催しています。熊本県では高齢者就労支援窓口「生涯現役プラザくまもと」を開所するなど、日本各地で働く意欲のあるシニアを応援しています。
なかには、アクティブシニアが働き始めたことでシニア層の顧客が増えたお店も。アクティブシニアは、企業だけでなく生活者からも広く求められているのです。
東京都では、12の区市が「アクティブシニア就業支援センター」を設置し、65歳以上の就職を支援しています。北海道では「アクティブシニア等活躍支援事業」としてオンライン参加もできる業務内容の説明会を開催しています。熊本県では高齢者就労支援窓口「生涯現役プラザくまもと」を開所するなど、日本各地で働く意欲のあるシニアを応援しています。
なかには、アクティブシニアが働き始めたことでシニア層の顧客が増えたお店も。アクティブシニアは、企業だけでなく生活者からも広く求められているのです。
理想的なセカンドライフを送るために
自分の思い描く理想のセカンドライフを実現するには、健康と資金の管理をすることが大切です。こちらでは、理想的なセカンドライフを送るために必要なこと、取り入れたいことを紹介します。
健康管理を徹底する
趣味に仕事に、友人や家族との交流に、アクティブシニアの充実した毎日には、心身の健康が何よりも大切です。日々の生活に運動を取り入れるとともに、食事にこだわること、休養をしっかりとることも意識しましょう。
身体だけでなく、心の健康を保つこともアクティブに動く秘訣。病気や怪我をしたときは、落ち込んで過ごすのではなく、前向きな気持ちを意識して改善に努めてください。
身体だけでなく、心の健康を保つこともアクティブに動く秘訣。病気や怪我をしたときは、落ち込んで過ごすのではなく、前向きな気持ちを意識して改善に努めてください。
お金の管理を見直す
平均寿命が延びていることで、シニアライフも長くなっています。理想のセカンドライフを送るためには、早い段階で「長生きすることを想定した生活資金」と、「趣味や実現させたいことにかかる費用」といった資金計画を立てることが重要です。
アクティブシニアとして自分の趣味を楽しむとともに、家族への金銭面での気配りも忘れずに。介護や葬儀にかかる費用もあらかじめ確保しておくと、家族への負担を軽減できます。
アクティブシニアとして自分の趣味を楽しむとともに、家族への金銭面での気配りも忘れずに。介護や葬儀にかかる費用もあらかじめ確保しておくと、家族への負担を軽減できます。
流行を率先して取り入れる
多くのアクティブシニアは、スマートフォンやパソコンを活用して情報収集をしています。話題のお店に足を運ぶ、新商品を購入する、新しいサービスを利用するなど、流行に敏感になることで好奇心が刺激され、気持ちに張りが生まれます。
自分の経験をシェアする
ブログやSNSなど、スマートフォンやパソコン1つで利用できる無料サービスは多岐にわたります。日記や写真の投稿の他、同じサービスを利用している仲間と交流すると、新たな楽しみを発見できるかもしれません。自分の経験をシェアできるだけでなく、知らなかった情報を手に入れられることもあります。
終活を始めてみる
健康で意欲のある今から終活を意識し始めることをおすすめします。どんなことをすればいいか悩む人には、終活の本やセミナーが役に立ちます。Coeurlienの次の記事も参考にしてみてください。
終活セミナーの内容とは?納得できる最期を迎えるために - 家族葬のファミーユ【Coeurlien】
終活セミナーは、人生終盤の生き方を考える「終活」の知識を学べる場所です。おもに座学型と体験型の2種類があり、講義とイベントが楽しめます。この記事では、終活セミナー内容や開催場所の探し方について詳しく解説していきます。
アクティブシニアは人生をポジティブに捉えている
平均寿命が年々延びて、人生100年時代が現実味を帯びています。長く楽しく生き生きと暮らすために、いま既に活躍中のアクティブシニアから学べることが多そうです。心と身体の健康を維持して、理想のセカンドライフを送りたいですね。