ポジティブシンキングのコツとは〜前向きな人生のために〜

終活
ポジティブシンキングのコツとは〜前向きな人生のために〜
ポジティブシンキングとは、人生や物事を前向きに捉える考え方のことです。誰しも生きていれば悩みや不安を感じる場面はあるでしょう。そんなとき、ポジティブシンキングができれば、立ち向かっていけるかもしれません。本記事ではポジティブシンキングの意味や実践方法、身につけるコツを紹介します。

ポジティブシンキングの意味

ポジティブシンキング(positive thinking)とは、「前向きに考えること」という意味です。ここでは、ポジティブシンキングの考え方を説明します。

前向きな思考

どんな人でも生きていればさまざまな出来事が起こります。このとき、それをどのように捉えるかはその人次第。ポジティブシンキングを実行する人は、物ごとの良い面を捉えて「良いイメージ」に結び付けます。

そしてポジティブシンキングは「良いイメージが前向きな結果を引き寄せる」という法則につながっています。

「もう半分」ではなく「まだ半分」

喉が渇いているあなたの前に、水が半分入っているコップがあるとします。このとき、あなたはどのようなことを感じるでしょうか。

ポジティブシンキングができている人は、コップを見て「まだ半分も水がある」と考えます。一方、ネガティブシンキングになってしまう人は「もう半分しかない……」と考えるそう。

ポジティブシンキングができる人とは「物ごとの良い方を見られる人」と言えるでしょう。

身につける7つのコツ

人生において「もう少し前向きに考えられたら楽なのに……」と感じる場面はあるものです。ときに生きづらさを感じる人にとって、ポジティブシンキングはより生きやすくなるきっかけのひとつとなるかもしれません。

ここでは、ポジティブシンキングを身につけるための7つのコツを紹介します。

1.ポジティブシンカーの言動を観察する

人は、一緒にいる人から多大な影響を受けるものです。ポジティブな人と一緒にいれば、ポジティブな言動を身につけやすくなります。

周囲にそのような人がいない場合は、ポジティブな芸能人などを参考にするのもおすすめです。その人の言い方や考え方をよく観察し、真似するところから始めてみてはいかがでしょうか。

2.「なぜ」より「どうしたら」を考える

何かネガティブなできごとがあったとき、その原因を突き詰めようと「なぜ」を繰り返していても前には進めません。物ごとのすべてに明確な原因や理由があるとは限らず、見つかったとしてもそれが真実とは限らないためです。

ネガティブなことが起きたときは、「どうすれば解決するだろう」と考えるのがベターです。既に起こってしまったことは、どうしようもありません。後ろを振り返って嘆くのではなく、前を見て解決策を練る方が建設的です。

3.ネガティブな言葉を使わない

ポジティブシンキングになるためには、「できない」「無理」などの否定的な言葉はなるべく控えましょう。難しい問題に直面したら先述したように「どうしたらできるか」と考えたり、自分がどのようなことを「難しい」と思っているのかを書き出したりするのがおすすめです。

解決に前向きな姿勢を取ることが、ポジティブシンキングに通じます。

4.褒めることを意識する

人や物事を褒めるためには、その人や物事の良い面にフォーカスする必要があります。自然と人や物の良い面に目が向くようになり、これが前向きな思考のきっかけとなるのです。

人や物事の良い面が見られるようになれば、寛大な気持ちで接しやすくなるはず。小さなことに怒ったり不安を感じたりしにくくなるでしょう。

5.感謝の気持ちを持つ

普段から積極的に「ありがとう」の言葉を口に出してみましょう。気持ちが明るくなって、前向きな気持ちを持ちやすくなります。

なかには「言葉だけでは無意味」という意見もありますが、大切なのは前向きな思考のクセを付けることです。常に感謝を意識することは、ポジティブシンキングになる上で有益と考えられます。

6.健康的で規則正しい生活を送る

ポジティブシンキングをするには、心身の健康を保たねばなりません。そのためには、質の高い睡眠をとること、バランスの良い食事をとることは必須です。さらに適度に体を動かして運動することも重要でしょう。

とりわけ、質の高い睡眠は、心身の健康に欠かせないといわれます。実際に睡眠時間が短いと思考がネガティブに偏りやすくなるという研究結果も発表されています。

また、適度に体を動かすとポジティブな気分を高めてくれる物質の分泌が盛んになるとも言われています。

7.ネガティブな自分も愛する

ポジティブシンキングになるためにはネガティブな自分を愛し受け入れることも大切です。

「ネガティブであること」を否定することは自分を否定することにもなりかねません。ポジティブシンキングが良いとはいえ、24時間365日ポジティブでいる必要はありません。

ネガティブな自分を受け入れることで気分が楽になり、前向きな気持ちになれるでしょう。

ポジティブシンキングの4つの誤認

ポジティブシンキングについて誤った認識をしてしまうと、逆効果になることもあるため注意が必要です。ポジティブシンキングについて誤解されがちな4つのポイントを見ていきましょう。

1.言葉だけポジティブにすること

悩みや困難を前にして「大丈夫」「自分なら乗り切れる」などと考え、口に出してみるのは、前向きな自己暗示をかける上では効果的です。しかし、ただ口先だけで心が伴っていかない人はポジティブシンキングができているとは言い難いでしょう。

どれほど前向きな言葉を口にしても、心から納得できなければ根本的な問題解決にはなりません。失敗したあとに反省や原因の追求がおこなわれないままならば、また同じことを繰り返す恐れもあります。

2.都合の悪いことをなかったことにすること

「ポジティブシンキング=自分のすべてを肯定すること」と誤解している人もいます。

このような人は、自分にとって耳に心地の良い言葉だけを聞く傾向があります。加えて都合の悪いことには耳を塞ぐため、冷静な状況判断ができません。現状認識の甘さから判断を誤りやすく、これがトラブルを招くことも多いでしょう。

「何とかなるさ」という言葉は、明確な根拠や理由があればこそです。根拠のないポジティブシンキングは、自信過剰につながって余計な問題の引き金にもなり得るため注意してください。

3.無理してプラス思考でなければならないと思うこと

悲しいことがあったとき、あるいは何かに傷ついたときには、泣いて悲しんだり傷みや喪失感と向き合ったりすることはとても重要です。無理をして前向きになろうとしても、自分自身に大きな負担をかけてしまうことになります。

ポジティブシンキングのメリットが声高に言われるようになってから、たくさんの人がポジティブシンキングを生活に取り入れ、幸せになりたいと考えるようになりました。しかし、もともと自己肯定感の低い人は前向きな言葉やプラス思考そのものが負担となるケースがあります。

ポジティブシンキングはすべての人に有効な万能薬というわけではありません。「防衛的悲観主義(最悪の事態を想定して行動することで結果的に最悪の事態を回避する)」の方が性に合っていて、向いている人もいるでしょう。

4.ネガティブはダメな感情だと思うこと

ネガティブな感情は、人間ならば当たり前にわき上がってきます。これを否定することは、自分を否定することになってしまいます。

物ごとをポジティブに捉え直すには、「ネガティブに考えてしまった自分」をその都度、否定しなければなりません。ことあるごとにこれを繰り返していると精神が摩耗し、自己否定や自己嫌悪につながりやすくなるのです。心身のバランスを崩すことになりかねません。

ポジティブもネガティブもほどほどがいい、ということでしょう。

ポジティブシンキングの習慣をつけて前向きに

ポジティブシンキングを身につけることで、さまざまな問題やトラブルに対して前向きに考えられるようになります。

ただし、辛さや悲しみは否定するのではなく、時には思い切り泣いて負の感情を受け止めることも大切です。日々穏やかで前向きな人生を送れるよう、ポジティブシンキングをうまく活用できるといいですね。