家族の日・週間は11月の第3日曜日。誕生の背景と過ごし方とは

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家族の日・週間は11月の第3日曜日。誕生の背景と過ごし方とは

この記事はこんな方におすすめです

家族の日がいつか知りたい
具体的な過ごし方を知りたい
11月にある「家族の日」とは国によって定められた日であり、その前後1週間は「家族の週間」です。これらの日・週間が制定された背景には、日本の抱える少子化問題が深く関係しています。本記事では「家族の日・週間」の日にちと誕生した背景、そして過ごし方のアイディアを紹介します。

今年の「家族の日・週間」はいつ?2024年の日にち

2007年、政府によって「家族の日」と「家族の週間」が制定されました。どちらも、家族の大切さを改めて考える良い機会です。過ごし方の前に、まずは家族の日・週間の時期から紹介します。

「家族の日」は毎年11月の第3日曜日

家族の日は「毎年11月の第3日曜日」と決まっています。つまり、2024年は11月17日(日)が家族の日です。
なお、地方自治体の定める“家庭の日”という記念日もありますが、政府が定めた家族の日とは異なります。自治体によって若干の差はあるものの、家庭の日は毎月第3日曜日が多いようです。

「家族の週間」は家族の日の前後1週間

家族の週間は「毎年11月の第2日曜日から第4日曜日の前日まで」です。つまり、家族の日の前後1週間が家族の週間ということ。2024年は、11月10日(日)~23日(土)が家族の週間です。
家族の日・週間の前後では、地方自治体などがイベントを開催することがあります。

「家族の日・週間」が誕生した背景と目指すもの

政府が家族の日・週間を定めた背景には、日本の少子化問題が深く関係しています。続いては、家族の日・週間が誕生した理由と、掲げる目標を紹介します。

新たな少子化対策として誕生

政府は1994年に「エンゼルプラン」を、1999年に「新エンゼルプラン」を策定しています。どちらも、子育て支援や少子化対策の具体案を示したものです。
その後、2003年には「少子化社会対策基本法」、翌年の2004年には「次世代育成支援対策推進法」が制定されました。2005年からは、より具体的な実施計画を示す「子ども・子育て応援プラン」に沿った少子化対策が推し進められるように。
しかし、これらの対策だけでは少子化の流れを止めることはできませんでした。そこで、政府は家族や地域の“絆”に着目します。希薄になった絆を再び強固なものにすることで、子育て支援や働き方改革との相乗効果が生まれると考えたのです。その考えのもと、2007年に家族の日・週間が誕生しました。
2022年6月には「こども家庭庁設置法」と「こども基本法」が成立し、2023年4月1日にこども家庭庁が発足。現在、家族の日に関する事業はこども家庭庁の管轄になっています。

家族と地域社会の助け合いを目指す

家族の日・週間は、家族や地域に対する社会全体の意識を改革する国民運動です。政府は「家族の日フォーラム」や「家族の日作品コンクール」などを開催し、“子どもを育てる家族を地域社会が支える大切さ”の理解を国民に呼びかけています。
そのほか、各都道府県でも地域住民の世代間交流が推し進められています。具体的には、京都府の「人づくり21世紀委員会」という子どもの生活環境を大人が考える活動や、千葉県の「子ども劇場千葉県センター」のように子どもへの音楽や演劇鑑賞などを通じた地域文化づくりなどがあげられます。

何をする?「家族の日・週間」の過ごし方アイディア

家族の日・週間は、家族や地域との絆を深める日であり、過ごし方に決まりはありません。とはいえ、やはり家族にまつわる過ごし方がおすすめです。例えば、政府が開催している「家族の日」写真コンクールや、各自治体によるイベントに参加してみるのも良いでしょう。
そのほか、家族へ感謝の気持ちを伝えたり、大切さを再確認したりする方法もあります。ここでは、家族の日・週間の過ごし方アイディアを6つ紹介します。

「家族の日」写真コンクールに応募する

コンクールのテーマは①「こどもまんなか部門」、②「あったかファミリー部門」、③「いきいき地域部門」です。次のような、家族・地域との絆や優しさなどを感じられる写真が該当します。

<こどもまんなか部門の例>
こどもが主役の写真等

  • 好きなことに夢中になっている瞬間
  • こどもが自分らしくいきいきと輝いている様子 など

<あったかファミリー部門の例>
子育て家族の絆等

  • 家族の団らん
  • パパの育児 など

<いきいき地域部門の例>
子育てを応援する地域の絆等

  • 地域とこども達とのふれあいの様子
  • 地域での子育てイベント(お祭り、子育てサークル、地域の見守り活動など) など
入賞作品はこども家庭庁ホームページに掲載され、作品集にまとめられます。入賞する・しないにかかわらず、写真を撮影する時間で家族との触れ合いを楽しめるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

家族で出かけて楽しい思い出を作る

家族の日・週間は、可能であれば家族みんなで外出、または旅行をして楽しい思い出を作ってみてはいかがでしょうか。子どもやお孫さんと離れて暮らしている場合は、家族が集まって話を楽しめる貴重な場となるはず。自分と子ども、そして孫の三世代で外出・旅行をすれば、お孫さんとゆっくり触れ合えます。
しかし、自分と孫では世代や体力が異なるため、行きたい場所・やってみたいことが合致しないかもしれません。移動の負担がかからないよう近場で探す、家族みんなが楽しめる行き先にするなど、全員が満足できるよう配慮したいところです。

「家族の日」にまつわるイベントに参加する

自治体によっては、家族の日・週間にあわせて独自のイベントを開催することがあります。スポーツや工作など、基本的にどれも子どもと一緒に楽しめる内容です。お孫さんと一緒に参加してみると、良い思い出を作れそうですね。なかには“家族の日”ではなく“家庭の日”のイベントと称している自治体もあるので、気になった人は調べてみてはいかがでしょうか。

家族に感謝の気持ちを伝える

家族の日・週間は、家族の大切さを改めて考える良い機会です。今までの人生を振り返ってみると、いろいろな出来事があったのではないでしょうか。辛いこともあったかもしれませんが、きっと家族への「ありがとう」の気持ちが大きいはず。その想いを家族の日・週間に伝えると、気持ちの良い時間が流れます。
特別な何かをせずとも「ありがとう」の言葉を伝えるだけで、相手は嬉しいものです。家族と離れて暮らしている場合は、手紙やメールを送る方法があります。相手は家族ですので、形式ばらずに会話しているイメージで書くことを意識してみてください。

家族の大切さを感じられる映画を観る

家族の日・週間は、家族の大切さを感じられる映画を観るのもおすすめです。例えば、家族との絆の再構築を描いた『家族の日』という作品があります。そのほかにも、邦画なら『万引き家族』や『そして父になる』、洋画なら『ギフテッド』『アイ・アム・サム』など、家族について考えさせられる映画は豊富です。
今年の家族の日・週間はゆっくりと映画を観て、温かい気持ちになってみてはいかがでしょうか。映画を観た後は、子どもやお孫さんに向けた手紙・メールに想いをしたためると、素直な気持ちを伝えられるはずです。

今年の「家族の日・週間」は“ありがとう”を伝えよう

11月の第3日曜日と、その前後1週間にある家族の日・週間。政府が実施している写真コンクールもありますが、旅行をしたり地域のイベントに参加したりと、過ごし方は自由です。
出かけられない場合も、みんなで食卓を囲む、会話の時間を長めに設けるなど、ちょっとしたことでも良いので家族と触れ合う時間を増やしてみてはいかがでしょうか。そして、家族へ「ありがとう」の気持ちを伝えてみてくださいね。