春から始める終活!エンディングノートで<ジブン情報>を整理する
近年では、終活としてエンディングノートを活用される方もいらっしゃいます。遺言書のような法的な効力はありませんが、自分の思いをいつでも自由に書くことができる点が魅力です。遺言書と分けて活用するなど、人によって使い方は様々です。今回は、そんなエンディングノートについてどのようなものなのか、どのように書いたらいいのかなどご紹介していきます。
エンディングノートとは?
エンディングノートとは、万が一の時のために自分の希望や思いなどをご家族に対して残す記録帳のようなものです。自分が亡くなった時のことを考えるのは、難しいことではあります。しかし遺されたご家族はあなたが亡くなったあと、お葬式やお墓、戒名などについてどうしてほしかったのか分からず、迷うことが多々あるものです。
昔から日本では故人様の遺志はとても大切なモノと言った考え方がありますので、エンディングノートは遺されたご家族にとって大切な存在です。また遺言書とは異なり、形式は自由ですから、素直な気持ちを残すことができるでしょう。
「終活」という言葉が定着しつつある今は、書店でも販売されているため、比較的簡単に手に入ります。どんなものか、一度見に行ってみるのもきっかけとなるでしょう。ご自身が気に入ったものがあれば、始める意欲が湧くものです。
エンディングノートには何を書く?
エンディングノートにはどんなことを書くのでしょうか? 項目さえ押さえていれば、白紙のノートでも始められます。
一般的に冒頭で見られる項目は、自分の氏名や住所、そして交友関係や仕事の内容など基本的なことです。特に交友関係に関しては、家族だから当然知っているだろうと思っても、「こんなに友達がたくさんいるなんて…」「こんな仕事をしていたんだ」などと気づかされることが多いものです。
交友関係が一目でわかるリストを用意していれば、ご自身にもしものことがあった場合、ご家族が連絡する人・しない人に頭を悩ます必要はありません。友人・知人のお名前や連絡先、所属以外にも「危篤」「臨終」「葬儀」「喪中はがき」など、連絡したいタイミングも併せて書いておくとよいでしょう。
また「医療関係」情報も忘れずに。内容としては、かかりつけの医師や、介護が必要なとき誰にどこでみてもらいたいか、延命治療が必要かどうかなどです。おくすり手帳や病院の領収書があれば、一緒に保管しておきましょう。
そして、ご家族にとって意外と知られていないのが「資産」の状況です。例えば生命保険のことをご家族がご存じない場合、亡くなった後も手続きがされない状態が続いてしまいます。ご家族のために残した財産となりますので、わかるように記録をしておきましょう。その他、相続で揉めないためにも、金額に換算できそうな財産は明確にリスト化しておくことです。
普段よく使う銀行の情報や届出印、取引をしている不動産、株式なども一度整理して記載しておくと、ご自身もすっきりするはずです。
エンディングノートを持続させるポイント
エンディングノートは買ったものの、「なかなか書き出せない」「結局、続かない」という声もあります。日記感覚で書く、といっても、その習慣がない方にとっては、ハードルが高いものです。それならまず、エンディングメモから始めてみましょう。
余っているメモ用紙や紙切れがあればOK。財産に関してなら、「定期預金」「不動産」「株式」など項目を細分化して、一つひとつメモに記載します。そして、ある程度情報がまとまったら整理して、エンディングノートに書き記していくのです。この方法で空白を徐々に埋めていきましょう。
エンディングノートは、一度に完成させる必要はありません。書けるところから書き、時々見直して加筆修正しながら、ゆっくり完成させるものです。そのためにも元気なうちにとりかかるのが最良です。誕生日や記念日などを「エンディングノートを見直す日」に決めておくというのも手です。
また、エンディングノートを書いていても、その存在に気づかれなければ意味がありません。自分が信頼できる人には、エンディングノートの存在を伝えておきましょう。エンディングノートは、日記よりも情報が整理されていて、遺言書ほどルールにしばられないもの。家族に向けて感謝や受け継ぎたいことなどを書くのもよいでしょう。手書きのメッセージは、ご家族にとって励みになるはずです。家族葬のファミーユでは、来館された方に特製エンディングノートを差し上げています。来館のご予約は、家族葬のファミーユのフリーダイヤルまでお気軽にご相談ください。メールでのお問い合わせ・資料請求(無料)はこちらのフォームからどうぞ。
日々摘花(ひびてきか)
~まいにちを、たいせつに~
「日々摘花(ひびてきか)」は、様々な分野の第一線で活躍する方々に、大切な人との別れやその後の日々について自らの体験に基づいたヒントをいただくインタビュー記事です。
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