ご葬儀に参列できない時は? とっさに役立つ弔電マナー
お世話になった人のお通夜や告別式に参列できないとき、まずは弔電でお悔やみの言葉を伝えるのが一般的ですが、いざ送るとなると様々なしきたりや作法に悩まされる方が多くいらっしゃると思います。
突然の訃報の際にも、失礼なくすばやく弔意を表すことができるように、この記事ではいくつかのポイントを押さえて、弔電のマナーを紹介していきます。
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弔電は「タイミング」を第一に
弔電を送る際に最も気をつけたいのは、タイミングです。お通夜の当日、告別式なら前日か遅くとも当日の午前中までに届くように手配しましょう。訃報を聞いたら、何よりすぐ送るようにするのがマナーといえます。
弔電を送る宛先は一般的にお通夜や告別式が行われる場所で、宛名は喪主様になります。会場が斎場であれば、「◯◯斎場気付◯◯様」と記します。喪主様のお名前が分からない場合は「故○○様 ご遺族様」のように記載しましょう。
電報サービスをご利用の際には、申し込み時間により即日に配達できるかきちんと確認してから依頼をします。確実に弔電を送るためにも、前日までに手配を済ませておくことが大切です。
NTTサービスは、ネットでの申し込みも可能です。また、郵便局のレタックスでは、窓口から弔電と一緒に香典の郵送手続きもできます。
現在では多くの会社が電報サービスを行っていますのが、指定日時に確実に届けるためにも、信頼のおける電報サービスをリサーチしておくことをおすすめします。
仏教で「迷う」は禁句!? 宗教宗派のお悔やみ鉄則とは
ふさわしい弔電を送るためにも、喪家様の宗派や宗旨を把握しておくことは必至といえるでしょう。それというのもお悔やみの言葉は、宗派によって違ってくるのです。
例えば、仏式以外の神式やキリスト教では「冥福」「供養」という文言を使いません。浄土真宗でもNGですから、一概に仏教だけで括ることができないものです。
仏式葬儀においては、「浮かばれない」「迷う」などの表現が、キリスト式葬儀では、「成仏」「往生」などの表現がタブーとされています。
弔電の文例として、仏教の場合には、「ご冥福を心からお祈りいたします」、神道の場合には、「御霊の安らかならんことをお祈りいたします」、キリスト教の場合には、「心安らかな眠りにつかれますようお祈りいたします」などが挙げられます。
また、どの宗派でも使用可能な共通の文例として、「○○様のご生前のご厚情に深く感謝するとともに、故人のご功績を偲び、謹んで哀悼の意を表します」や「○○様のご逝去の報に接し、心から哀悼の意を捧げます」などが使用できます。
電報サービスには、概ね宗派ごとの文例が選べるようになっているため、配送体制と併せて確認しておくとよいでしょう。
うっかり口にしそうな忌み言葉の数々
ほかにもNGとされている文言の例を挙げますと、「重ねる」や「再三」、「くれぐれも」などの表現は不幸が重なってしまうとされることから、忌み言葉として控える必要があります。「度々」や「しばしば」、「返す返す」などの表現も、不幸が再びやって来てしまうとされているためNGです。
数字においては、九と四は苦と死を連想させることから、使用は極力避けましょう。
また、「死ぬ」や「生きる」などの直接的な表現も、「ご逝去」や「ご生前」などの言葉に言い換えて使うようにします。
これらは宗教の面からというよりは、人として、とりわけ日本人として大切にしたいポイントかもしれません。弔電とは、生前にお世話になった故人様に対してだけでなく、そのご家族様に対してのお悔やみと励ましの言葉ともなります。失礼のない文面を避けることはもちろん、気持ちのこもった弔電を、機を逃さず送ることが、基本マナーといえるでしょう。
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日々摘花(ひびてきか)
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「日々摘花(ひびてきか)」は、様々な分野の第一線で活躍する方々に、大切な人との別れやその後の日々について自らの体験に基づいたヒントをいただくインタビュー記事です。
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