市民葬・区民葬の利用条件は? 仕組みや注意点をチェック!

お葬式というと、かつては故人の親戚や友人・知人など多くの人々が集い、故人様とのお別れを惜しむ場でありましたが、現在では家族形態の変化などからその規模は縮小傾向にあります。ご葬儀にかける費用も抑えがちで、市民葬や区民葬が注目されているのも、自治体経由で安価にとり行うことができるからでしょう。しかし、だからといって「いざとなったら区民葬でいいか」とあっさり決めてしまうのは早計といえます。ここでは、市民葬・区民葬の申請方法や注意点をご紹介します。

※2017年3月29日公開

市民葬・区民葬とは?

市民葬・区民葬とは、各自治体と葬儀社が提携して行うご葬儀のことです。ご葬儀の運営主体は多くの場合が各自治体と取扱契約を提携している指定葬儀社となっています。市民葬・区民葬自体の利用条件は、その自治体に住民登録している故人様または喪主様が居住エリアでご葬儀を行う場合といたってシンプルです。市民葬、区民葬共、お通夜や告別式を含めた一般的なご葬儀を行うことができますが、火葬のみの選択も可能です。
ただし、サービスはあくまでも必要最低限のものなので、追加オプションを加えると、提携外の葬儀社の最安プランの方が安価でサービスが良いこともあります。「祭壇や骨壷は選びたい」「生花で送りたい」などご希望の条件を提示してお見積りしてもらい、数社と比較検討して決めましょう。

市民葬を申し込むには!? 祭壇や火葬代は含まれているの?

市民葬の特徴として挙げられるのは遺されたご家族様の経済的負担を軽減するため、行政がご葬儀費用の一部を負担するという点です。お亡くなりになられた方もしくは喪主が市内居住者であれば利用でき、所得制限などもありません。あとは指定の葬儀社を利用し、基本仕様に沿って同市内でご葬儀をとり行うことが条件です。
基本仕様は主に「葬儀場」「火葬場」「祭壇・葬祭用具」「棺・骨壷」「寝台車」といった一般的なご葬儀に必要な最低限のサービスです。遺影や会葬礼状など含まれない場合もあります。申し込み方法は、指定の葬儀社に「市民葬希望」と伝え、配布している申請書を市役所に提出します。指定の葬儀社は、自治体の市民課や出張所、公式サイトでチェックできます。ご葬儀の費用は総額から市の負担額を差し引いた額で、直接指定葬儀社に支払う形となります。基本仕様や負担額は自治体やご葬儀の内容によりますので、市民課に確認しましょう。

区民葬はチケット? ランクごとの料金の違いに注意!

区民葬の利用にあたっては、故人様や喪主様が東京23区の住民であることが条件です。自治体からの補助金はないものの、指定の業者を利用することで低価格のご葬儀が可能です。利用方法としてはまず、区役所や公式サイトなどで区民葬儀取扱店を確認し、区民葬儀利用の申し込みを行います。次に、死亡届を提出する際に区民課で区民葬儀利用券を交付してもらいましょう。あとは事前に申し込んだ取扱い葬儀社に利用券を渡せば納棺からお通夜、告別式、出棺、火葬まで利用が可能です。
利用券は祭壇・霊柩車運送・火葬・遺骨収納容器などに分かれており、取捨選択のうえ組み合わせて使えます。たとえば指定より他の公共施設の火葬のほうが安い場合、火葬券は利用しない、といった具合です。またそれぞれにランクがあり、棺でいうと桐張棺かプリント棺、霊柩車運送は10kmまで、20kmまでなど搬送距離によって金額が異なります。また、プラン以上のサービスを加えると別費用がかかって、かえって高くなってしまったという例も少なくありません。お見積り書の内訳はきちんと確認しましょう。

市民葬や区民葬は安価な点がメリットですが、基本プランに何が含まれて何が含まれていないのか、ご自身やご家族が求めているサービスの内容は満足のいくものかなど、事前に一つひとつ確認する必要があります。ただ、これはすべてのご葬儀にいえることです。市民葬や区民葬とそれ以外、迷った場合は家族葬のファミーユにそのお見積書をご持参ください。ご葬儀に必要なもの、プランにあらかじめ含まれるもの、一つひとつ納得のゆくまでご説明します。家族葬のファミーユのフリーダイヤルまでお気軽にご相談ください。メールでのお問い合わせ・資料請求(無料)はこちらのフォームにて承ります。

ご利用いただいた皆さまの声

ご葬儀をお手伝いさせていただいた方から寄せられたエピソードをご紹介いたします。

日々摘花(ひびてきか)
~まいにちを、たいせつに~

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