危篤状態から持ち直すことはある?大切な人の最期を迎える心構えとは

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危篤状態から持ち直すことはある?大切な人の最期を迎える心構えとは

この記事はこんな方におすすめです

近しい人が危篤になった
危篤から持ち直す可能性や心構えを知りたい
危篤とは、いつ息を引き取るかわからない状態のこと。大切な人が危篤だと伝えられたら、動揺してしまい何も手につかなくなるのは当たり前のことです。そこで、この記事では危篤状態から持ち直す可能性や危篤状態のときにしておきたいことを紹介します。不安な気持ちを抑える方法もご確認ください。

危篤状態から持ち直すことはある?

ここでは、危篤から持ち直す可能性や危篤状態の概要について解説します。持ち直すことを願いたいですが、もしもの事態への心構えもできればしておけるといいです。

危篤状態から持ち直す可能性は人それぞれ

患者の病状やバイタルサインなど、全体の状況を把握した上で医師は危篤を判断します。患者の状態は常に変化するため、正しい診断をおこなうのは医師にとっても難しいことであり、危篤から息を引き取るまでの時間は予測できません。
危篤は命に危険が及んでいる状態ではありますが、必ずしも亡くなるとは限らず、持ち直す可能性もあります。希望を捨てず、大切な人のために何ができるのか考えてはいかがでしょうか。

危篤とは、命の危機が迫っていると医師が判断した状態

ただし、あまり楽観視もできません。危篤とは、怪我や病気を患った人が快方に向かわず、命に危険が迫っていると医師が診断することです。危篤は患者の残された時間が短いことを示しており、半日もしくは2〜3日で最期を迎えるケースは少なくありません。

危篤状態から小康状態を保つ場合も

危篤の知らせの後で、小康状態になることもあります。小康状態とは、一度悪い状態に陥った後、徐々に回復して容態が落ち着くことを示します。命の危険からは脱したものの、完全に健康を取り戻したわけではないため数日間は注意が必要です。

危篤から回復する確率

危篤になってから快方に向かう確率は医師にもわからず、本人の体力や生命力次第です。先述の通り命に危険が迫っている状態が続くため、回復の可能性は低いと言わざるを得ません。
しかし「生きてほしい」という周囲の願いが伝われば、本人も「生きたい」という思いが強くなり回復につながる可能性もあります。大切な人が再び元気になれるよう、最後まで諦めず励ましや感謝の気持ちを伝えると良いのではないでしょうか。

大切な人が危篤状態になったらやるべきこと

ここからは、大切な人が危篤状態になったときにやっておきたいことを紹介します。急に危篤の連絡を受けると慌ててしまう場合もありますが、心の準備をして万が一の事態に備えてください。

まずは心を落ち着かせて受け止める

大切な人が危篤状態にあると聞いたときに動揺するのは当然のことですが、過度に慌てると冷静な判断ができずトラブルを起こす可能性があります。まずは深く呼吸して、心を落ち着かせてください。
危篤状態から快方へ向かう確率は決して高くないですが、回復したケースもゼロではありません。希望を捨てずに回復を待ちつつ、万が一の事態に備えて冷静に受け止めることが大切です。

家族や親しい人に連絡をする

危篤と診断した医師からは、家族や親族に連絡するように促されることが多いです。危篤の連絡をする相手は、家族や3親等内の親族とその配偶者など。3親等とは、本人の配偶者、兄弟姉妹、子、孫、ひ孫、甥、姪が当てはまります。なお、3親等以外でも家族と深い交流関係がある人がいれば連絡してください。
ただし、親族が遠い場所に住んでいる場合は、駆けつけても臨終に間に合わず、通夜まで時間が空くこともあります。そのようなときは、葬儀の日程を定めた後に連絡するのも選択肢の1つです。

勤務先に連絡する

親族や親しい人へ連絡するとともに、自分自身の勤務先にもなるべく早い段階で伝えておきます。危篤の状態は数日に渡る可能性もあるため、仕事に差し障りがないよう定期的に連絡を入れて相談してください。
連絡の際には、おわびの言葉を交えつつ医師の言葉も用いて現状を説明するのがポイント。同僚や上司の理解を得ておけば、状況に合わせて対応してもらいやすくなります。

危篤後のお別れで後悔しないために

危篤状態から持ち直して回復することもありますが、残念ながらお別れを迎える場合も。そこで、ここからは急なお別れで後悔しないために心にとめておきたいことを紹介します。

まずは駆けつける

病院から危篤の連絡を受けたら、可能な限り早く病院へ駆けつけて大切な人に寄り添ってください。危篤状態と一口に言っても、症状は人それぞれ。意識のないケースがほとんどですが、声は聞こえている場合も多いです。
本人の容態に合わせて話しかける他、体をさすったり、手を握ったりして触れ合えば、やすらぎを与えられるかもしれません。また、大切な人と触れ合いながら最期のときを過ごすことは、かけがえのない思い出にもなります。

仕事を休むかどうかは自分の意思で決める

大切な人を看取れず後悔することにならないよう、仕事を休むか否かは自分の意思で判断することが重要です。勤務先を休むと上司や同僚に気兼ねすることもありますが、親や祖父母など近しい家族が危篤になった場合の欠勤は常識の範囲内。可能なら「闘病中の親族がいるため、万が一の場合は休みをいただきたいです」といったように予め相談しておくと安心です。
また、危篤と持ち直しを繰り返している場合、容態が悪くなるたびに休みを取るのは難しいこともあります。そのようなときは、近しい人が危険な状態にあることを上司に相談し、休みを取れる状況か判断するようにしてください。

危篤の後も考慮しておく

回復の可能性も考慮しつつ、もしものときに備えた準備や段取りを考えておきます。大切な人が息を引き取った直後は大きな悲しみに包まれ、冷静に行動するのが難しいことも多いですが、病院からの退院手続きや各種手続きが待っています。望ましい形で見送れるよう、予め信頼のある葬儀社を探しておくのがおすすめです。
まだ本人が存命中なのに、葬儀の相談をするのは縁起が悪いと思う人もいるかもしれません。しかし、万が一の備えがあると気持ちが楽になることもあります。葬儀社へは、葬儀自体だけでなくその後の手続きを依頼することも多いため、安心して頼める葬儀社・担当者を探してください。

危篤状態から持ち直すか不安なときは

大切な人の危篤を目の当たりにしたとき、持ち直すか不安で心が押し潰されそうになるのは自然なことです。また、大切な人との別れを想像し、言葉にできないほどの悲しみに襲われる場合もあります。最後に、不安を取り除く方法について解説するので、前を向くための参考にしてください。

気持ちを共有できる人と話し合う

自分と同じような経験をした人と語り合い、思いを共有すると「辛いのは自分だけではない」と孤独感が和らぐことがあります。また、不安や深い悲しみから立ち直った人の姿を見ることで心が少し軽くなる場合も。
身近に辛さを共有できる人がいないときは、インターネットや書籍を探すのもおすすめです。同様の経験をした人のブログがあったら、読んでみてはいかがでしょうか。自分のペースでゆっくりと不安感を受け止めながら読み進めれば、気持ちを落ち着かせるきっかけになります。
著名人が大切な人との別れを語るインタビュー記事▶「日々摘花(ひびてきか)」

気持ちを表す

不安や悲しみを抑え込まず、ありのままの感情を吐き出すことも忘れないようにしてください。泣きたいときに思い切り泣けば気持ちが発散され、心のやすらぎにつながります。
また、自分の気持ちを文字にするのも1つの方法です。人との会話では無意識に言葉を選ぶことが多いですが、誰にも見せない手紙や日記は頭に浮かんだままの気持ちを表せます。文章化すれば気持ちが整理され、自分を客観視できるはず。ブログで公開し、見知らぬ誰かに自分の気持ちを知ってもらうのも良いのではないでしょうか。

持ち直す希望を持ちつつ、危篤の後の心構えをしよう

医師から危篤を告げられても、持ち直す可能性がないわけではありません。しかし予断を許さない状態であるのは間違いないため、近しい人へ早めに連絡をするなど、万が一のときの準備や段取りを考えることも求められます。希望を捨てず大切な人に寄り添いつつ、冷静に対処できるよう心を整えてください。