「心が疲れた」そのサインや原因とは。試したい対処法を解説
お葬式のマナー・基礎知識
この記事はこんな方におすすめです
心が疲れたときのサインを知りたい
心が疲れる原因や対処法を知りたい
日々の生活に追われているとき、大切な人を失うなど生活に大きな変化があったときなどは、「心が疲れた」と感じやすいものです。感情、身体、行動などに現れるサインを見逃さず、疲れた心を休めましょう。この記事では心が疲れたときに現れるサインや、心が疲れる原因と対処法、グリーフケアという心のケアについても紹介します。
心が疲れたときに現れるサイン
心が疲れているときは、感情だけでなく身体や行動面にもサインが現れます。それぞれに現れる主なサインを紹介するのでチェックしてみてください。自分の状態にあてはまるサインが多いほど心が疲れていると言えるでしょう。
感情に現れるサイン
心が疲れているときは、いつもよりストレスを感じやすい状態になっています。そのせいで感情のアップダウンが激しくなったり、反対に無気力になったりすることがあるようです。
感情面に現れる主なサインには、以下のようなものがあります。
- 些細なことでイライラしてしまう
- 何をしていても落ち着かずソワソワしている
- 不安感が強く憂うつで、気分が沈みがち
- 自分を責めてしまう
- 何事も悪い方へ考える
- 物事へのやる気が出ない
- 好きだったことが楽しめなくなった
身体に現れるサイン
心の疲れによる意欲の減退や、気持ちがずっと緊張状態にあることで、身体にもさまざまなサインが現れます。以下のようなことが気になり始めたら、心が疲れているのかもしれません。
- 夜に布団に入ってもなかなか寝付けない、寝ても途中で目覚めてしまう
- 昼間に強い眠気を感じる
- あまり食欲が湧かない、反対に食べすぎてしまう
- 体や頭が重くて元気が出ない
- 頭痛や肩こりがひどい
- 涙が止まらなくなる
- 以前より疲れやすくなった気がする
行動に現れるサイン
心が疲れたことで現れる感情や身体への症状によって、結果的に生活や仕事に支障をきたしてしまうことも少なくありません。心が疲れていることを疑ってみるべき日常でのサインは以下の通りです。
- 集中力が続かず仕事でミスが増える
- 些細なことで腹をたて、周囲の人とギクシャクしてしまう
- 睡眠・生活リズムが崩れる
- 家に閉じこもりがちになる
心の疲れを引き起こす主な原因
心が疲れる原因には、精神的なもの・身体的なもの・環境的なものがあります。「何もしたくない」「なんだか疲れた」、それは心が発するSOSかもしれません。自分が疲れている原因を探れば、適切な対処のヒントとなるでしょう。
精神的な負荷がかかりすぎている
完璧にこなさなければいけない、自分がやらないといけないという気持ちが強い完璧主義の人は、疲れが溜まりやすいと言われています。仕事や家事と、プライベートな自分の時間との境が曖昧になってしまうのも、なかなか気力が回復しない原因です。
責任感のある仕事や自分のキャパシティを超える仕事を任されたり、周囲の人間関係が上手くいっていなかったり、一人で家事や育児を抱えていたりすることも大きなプレッシャーや負担となり、心の疲れにつながります。
身体の疲れがピークに達している
心と体はつながっています。体の疲れが溜まっていくと、心にまで影響が現れることがあります。夜勤、長時間勤務、大掃除、介護、通院等々で、体を動かした後は疲労が溜まりやすいです。具体的に体を使った記憶がないのに最近気持ちが沈みがちだという人は、もしかすると忙しい日々の中で、知らぬうちに体の疲労が蓄積されているのかもしれません。
身近に大きな変化があった
家族が大病を患った、大切な人と死別したなど、身の回りで大きな変化があったときは心が疲れやすいものです。引っ越しや転勤などの一見ポジティブな生活の変化も、実はストレスの原因となっていることも。生活環境が変わると、「この先上手くやっていけるだろうか」とプレッシャーを感じたり、変化に慣れようと緊張して心が落ち着かなくなったりすることが理由と考えられます。
また、季節の変わり目や天候が良くない日が続くと自律神経が乱れやすいので、心の疲れを感じる人も少なくありません。
心が疲れたときの対処法
心が疲れたときは、心身ともに休息をとりリフレッシュするのが大切です。心が疲れたときの対処法を紹介します。
心と体を休ませる
心身ともに疲れている時は休息が何よりの栄養です。何もやる気が起きないときは、一旦休むことが大事です。疲れを感じているときに無理に取り組んでも、効率が悪くさらに疲れが積み重なるという悪循環に陥ってしまう可能性があります。しっかり休んで、心身の回復を感じてから動き出すのがおすすめです。
<心や体を休めるおすすめの行動>
- 半日でも構わないので、時計やスマホを見るのをやめ、時間に追われないひとときを作る
- ヘッドスパやマッサージを受ける
生活リズムを整えしっかり眠る
身体の疲れには良い睡眠が効果的。なるべく早寝早起きを心がけ、毎日6時間ほどしっかり眠ると心の疲れを取り除きやすくなります。心の疲れが溜っているとなかなか寝付けないこともありますが、まずは少しでも寝られるような環境づくりを意識してみてください。
<入眠しやすくなるおすすめの行動>
- スマホを見るのは寝る2時間前までにする
- 就寝の2時間前までに40度前後のお湯を溜めたお風呂にゆっくり浸かる
- リラックスできる香りのアロマオイルを焚く
- 安眠に良いとされる乳製品やハチミツ、バナナなどを日々の食事にバランス良く取り入れる
そして目が覚めたら、朝日を浴びるようにすると生活リズムが整いやすくなると言われています。
適度に体を動かす
体は疲れていないのに何となくスッキリしない。そんな心の不調を感じたときこそ、体を動かしてみませんか。全身を動かすとエネルギーを消費しますが、心のリフレッシュにつながります。
<状態別のおすすめの行動>
- 体を動かすのが億劫な日:ウォーキングやストレッチ・ヨガなど無理のない範囲で取り組む
- 行動力がある日:旅行に出かける。日帰りでも良い気分転換に
自分を肯定してあげる
精神的な負荷により心が疲れているときは自信を無くしがちです。まずは日々仕事や家事を頑張っている自分を褒めてあげてください。ですが「何もしたくない」と感じるときもあるでしょう。そんな自分も否定せず、受け入れるのが大事です。
<自信をなくしたときにおすすめの行動>
- 気持ちを言語化して頭の中を整理する
- 身近な人やプロのカウンセラーなどへ相談する
大切な人を亡くした悲しみを癒すグリーフケアとは
グリーフケアとは、大切な人を亡くした人の心に寄り添う取り組みです。身近な人の不幸で心が疲れている人はもちろん、さまざまな悲しみの中にいる人も試してみると良いかもしれません。グリーフケアの意味と方法について紹介します。
グリーフケアとは
グリーフケアとは、悲しみを抱えた人に寄り添い、希望が持てるように支援することです。グリーフには深い悲しみや苦悩といった意味があります。かけがえのない人との死別など、大切な人やものを失ったときは、特にグリーフを感じやすいです。
悲しみを自分ひとりで乗り越えるのは容易ではありません。ケアを受けることで早期に心の整理がつきやすくなり、前向きな人生を考えるきっかけとなります。
グリーフケアについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
グリーフケアを知る
最初にグリーフケアの内容や意味、ケアを必要とする時の症状といった基本情報をお伝えします。
グリーフケアの方法
グリーフケアはこうすべきという手法が決まっているわけではないので、自分に合ったものを探してみてください。
日常的におこなえるグリーフケアのひとつとして、大切な人の遺品を手元に置き、心のよりどころにすることで悲しみを和らげるという方法があります。また、先に紹介した「心が疲れたときの対処法」も、心を軽くするのに役立ちます。
ひとりで悲しみと向き合うのが辛い場合は、専門家のカウンセリングや「グリーフケア外来」のある医療機関の受診も視野に入れると良いでしょう。そのほか、自助グループによるワークショップなども開催されているので、インターネットなどで調べてみると気になるものが見つかるかもしれません。
「心が疲れた」と感じたら、心も身体も労るのが大事
心が疲れたときは、身体や行動にも変化が現れます。反対に身体の疲れが心の疲れにつながっている場合もあります。普段は意識していなくても、日々の生活の中で次第に疲れは蓄積されていくもの。感情や身体、行動に現れる「心が疲れた」というサインをキャッチしたら、心身を休めましょう。