「七夕でおじいちゃんに会えた? でも突然行っちゃって、さみしいよ」
故人様がお亡くなりになったのは、七夕の日。突然のお別れに、娘さんたちを始めとするご家族様は戸惑いを隠せず、泣くばかりだったといいます。
ただ、お母様ご本人は何かを察していたようで、お目を閉じる2日前に最期のメッセージとなるメモを残していらっしゃいました。
「今まで、みなさん ありがとうございました。
このまま いかせてください。延命治療はしないでください。」
さらには「納棺の時、この着物を着せてください」「葬儀はファミーユでしてください」
「この写真を遺影にしてください」─など、ご自身がお亡くなりになった後、ご家族様が困らないように前もってご準備されていたことがメッセージとして残されていました。
「え? 自分の葬儀の準備をしていたの?」2人の娘さんたちは驚きながらも、その謎解きのようなメッセージを紐解いていくことで、みるみるうちにご葬儀の形が整い、無事お式を終えることができたのでした。
大切な方を失ったなかで、悲しみにくれながらご葬儀を執り行なうのは、大変おつらいことです。ですから、ご家族様に迷惑をかけないようにと、自らの準備をされる方が増えています。お母様もそのうちのお一人でしょう。その伝え方は人それぞれですが、このように鮮やかで温かな導き方には気づかされるものがありました。
娘さんたちも改めて、お母様への尊敬と感謝の念で胸がいっぱいになったのでしょう。
「心が救われました。結局、母の優しさに包まれて、守られてきたのは私たちだったんですね。偉大な母でした。」
お写真もご本人様がご準備されたおかげで、メモリアルコーナーにもたくさんお飾りできましたが、その中には亡き旦那様の遺影写真もございました。そして裏には、旦那様愛用のネクタイが挟み込まれてあったのです。
偉大で愛にあふれた、かわいらしいお母様。夜空を見上げれば、冒頭のひ孫様のお言葉通り、旦那様と再会されたご様子が見えるようでした。
ファミーユのご葬儀プラン
大切な人とのお別れの時間を、
かけがえのないものに