遺言・エンディングノート
生前に自分の希望を伝えるための手段として「遺言」以外にも耳にするのが「エンディングノート」です。どちらもご本人様が手がけるものですが、「エンディングノート」には「遺言書」のような法的効力はありません。ただし、「こんなお葬式にしたい」「○○さんに参列してほしい」などささやかな要望を伝えることができます。ここでは混同しがちな二つの意味や使い分けを解説していきます。
遺言書が必要なケースとは?
遺言書を作ることで、親族間での相続に関する揉め事を未然に防ぐことができます。遺言書がなければ、原則として、法律で定められた法定相続分で遺産を分けることになります。将来相続人の間で争いが起こる可能性がある場合や、相続人間に遺産の配分に差がでる場合など、分け方をめぐる争いが考えられる場合は遺言が必要です。
あなたに当てはまるケースはありますか?
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- 法定相続分の割合を変える場合
- <例>妻や面倒を見てくれる長子、同居している子どもに多く相続させたい
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- 相続対象が不動産の場合
- <例>土地・マンションなど処分しにくい財産がほとんど
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- 相続権の廃除をする場合
- <例>絶縁状態の子どもがいる
- その他ペットがいる/連れ子にも財産を遺す/寄付や寄贈を行う…など
- 法定相続分とは?
- 民法で決められた取り分のことで、「このように財産を分けるのが一番よい」と決めている分け方を基準にして相続分が分割されます。対して、被相続人が遺言によって定める相続分を「指定相続分」と言います。⇒ 法定相続人について詳しく見る
エンディングノートに書く内容とは?
「エンディングノート」は、日記感覚で始められる気軽さが魅力です。最近は書店でも手に入りますが、書く内容さえ把握しておけば無地のノートでもかまわないのです。⇒ エンディングノートについて詳しく見る
エンディングノートに書く項目
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- 自分に関する基本的な情報
- プロフィール/勤務先や緊急の連絡先/保険や年金など各種番号 など
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- お金・財産・相続
- 預貯金/所有する不動産/有価証券などの資産/クレジットカード/ローン/遺言の有無/形見分けや寄贈 など
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- 健康・ライフスタイル
- かかりつけの医者・病院/常備薬/持病や大病・手術の経験/ペット/契約している会員/交友関係 など
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- 介護・終末期医療
- 余命告知/介護状況の希望/意思表示や回復が困難になった場合の治療法 など
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- 葬儀・お墓・供養
- 葬儀の規模や宗教、演出などの希望/入る予定のお墓/連絡してほしい人のリスト など
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